数日前から、急にめちゃくちゃ暑くなった。35℃以上の猛暑日が、連発。
昼間に外に出ると、かりっかりに熱い日射しが、首や腕の肌を灼く。風はあるにはあるのだが、ファンヒーターの前に座って、温風を全開で浴びてるかのようだ。まともに歩いていられないので、買い物とかの用事をすませたら、早々に部屋に引きこもり、電力逼迫を気にしつつもクーラーを全開にせざるを得ない。
まだ梅雨だったはずでは……?と訝っていたら、ついさっき、梅雨明けと発表された。ということは、今日から夏か。出だしからこの調子だと、大変な夏になりそうだ。
……まあ、個人的には、あと2週間くらいで、……なのだが。
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アニー・ディラード『本を書く』読了。この本は、文章を書くための指南書ではなく、作家としての心構えを開陳するような本でもなく、ディラード自身が長年にわたって自問自答し続けてきた、「書く」という行為の意味とありようを綴った散文集だ。彼女にとって本を書く日々は、自信と希望に満ちあふれた日々というより、ひりひりと傷口に滲みるような痛みに苛まれ続ける日々だったのかもしれない。僕自身は、同じ書き手として何となく腑に落ちる部分もあれば、そこは少し自分とは違うなと感じる部分もあった。それが当然なのだろうと思う。