気がつくと、スポーツ観戦というものに、まったく興味がなくなってしまっていた。サッカーにしろ、野球にしろ、テニスに卓球に、もっと言うと夏と冬のオリンピックも、全部。試合中継をテレビなどで観なくなってから、もう何年にもなる気がする。
スポーツそのものが嫌になったのではなく、その周囲を取り巻く、ビジネスや政治のどす黒い部分に、ほとほと嫌気が差したのだ。大会の誘致には姑息な賄賂が蔓延し、国を挙げてのドーピングは後を絶たず、酷使されて壊れた選手は使い捨てられ、メディアは耳ざわりのいい美談だけを世間に垂れ流していく。それらは改善されるどころか、年を追うごとにひどくなっている。
スポーツ観戦が好きな人の趣向を否定する気は毛頭ないし、それでその人の日々の生活にハリが出るならどうぞ楽しんで、と思っているのだが、僕自身に関しては、いや、もう、結構です、というスタンスにさせてもらえれば、と思う。
ワールドカップ、開幕ですか。はあ。どうでもいいや。