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お茶を飲んだり、ごはんを食べたり

この週末は、ひさしぶりに相方と二人で、外で飲み食いをする機会があった。土曜の夕方に三鷹の横森珈琲でお茶を飲んだのと、日曜の夕方に西荻のコノコネコノコでお酒を飲みつつごはんを食べたのと。

これまでずっと、日常の中で当たり前のようにしていたことだったのに、コロナ禍の影響で、かれこれ3カ月もご無沙汰していた。その間も、リトスタやコノコネコノコにはテイクアウトでお世話になっていたのだが、あらためて、二人で出かけて外でお茶を飲んだり、ごはんを食べたりすると、いつのまにか失われていたものの大きさ、そしてそれが少しずつ戻ってきたことのありがたさを、しみじみと感じた。

東京の感染状況は、まだまだまったく油断できない状況なので、しばらくは、外で飲み食いをするにしても、込み合わなさそうな場所と時間帯を選んでというやり方になると思うが、それでも、やっぱり、とても嬉しい。少しずつ、取り戻していければな、と思う。

底冷えよサヨウナラ

のどを傷めて体調をちょびっと崩したりしてるうちに、季節はすっかり冬になってしまった。部屋で机に向かって仕事をしている時も、はんてんを羽織ってないと、うすら寒く感じる。

三鷹に住んでいた頃は、鉄筋コンクリートのマンションの1階で、日当たりもさほどよくなかったから、夏は涼しかったけど、冬はめっぽう寒かった。特に底冷えがものすごくて、しんしんと冷気のたまる部屋の中で、極地仕様の分厚いウールのソックス(なんでそんなもの持ってるんだという指摘はさておき)を重ね履きし、仕事机の下でデロンギのオイルヒーターをフル稼働させてしのいでいた。

今年引っ越してきた西荻窪の部屋は、マンションの3階にあるので、去年までのような殺気じみた底冷えは感じない。加えて、なんと、床暖房がある。うっかり頼りすぎると電気代がやばいことになるので最小限の使用にしているが、文明の利器のありがたみをしみじみ享受している今日この頃である。

……まあ、それも例によって、今のうちだけなんだけど。1カ月後には、インドだし……。

食パン、いろいろ

西荻窪に引っ越して、二人暮らしを始めてから、食事が日に二食から三食になった。朝は相方が出勤前の支度で忙しいので、朝食はもっぱらトーストとミルクティー。だから最近は、二日に一斤の割合で食パンを買っている。

西荻窪の周辺には、ちょっとびっくりするほど、パン屋が多い。大手のチェーン店から創業八十年の老舗まで、よりどりみどりだ。食パンしか置いてない店や、週末しか開かない店もある。なので最近は、違うお店の食パンを買って、食べ比べてみたりしている。

最近世間で人気のある食パン(行列ができたりする系?)は、ふんわり柔らかい口どけで、耳も割と薄めのものが多いような気がする。それはそれでうまいと思うのだが、何種類か食べ比べてみてわかった自分の好みは、耳はがっしり、中もぎしっと詰まってて、軽く焼いてからざくっと頬張ると、小麦の香りと旨味がふわっと広がるような食パンだとわかった。

現時点でのマイベストは、前に三鷹に住んでいた頃にもよく買っていたパン屋トキドキさんの食パン。しばらく前にお店の方も三鷹から西荻窪に引っ越しされたので、僕的には本当にラッキーだった。営業は主に週末の二、三日だけで、うっかり遅い時間に行くと売り切れてるので、計画的に買いに行く必要はあるけど。

でも、パンに塗るジャムは、いまだに三鷹北口のエバジャムさん一択。毎月最終土曜日にしか開かないけど、あまりにもうますぎるので、なかなか他のジャムに手を出す気になれない。そろそろストックが尽きるから、今月末、また買いに走らねば。

引っ越し完了

先週末の土曜日は、引っ越しだった。朝8時に来てくれた業者さんたちが次から次へとダンボール箱を運び出し、昼までに西荻窪の新居に全部運び込んでくれた。午後からはひたすら、一箱々々開けては取り出して整理してのくりかえし。ハウスダストを吸い込みすぎたからか、前日にうっかり夏風邪をひいてしまって、体力的にも地味にきつかった。

それでも土日に黙々と作業を続けたかいあって、部屋の中はどうにか床の見える状態にまでなった。で、今日は杉並区役所で転入手続きと国民健康保険証の変更手続き。杉並区役所、なぜか激混みで、全部で1時間以上はたっぷり待たされたと思う。そういえば、さっき西荻窪駅前のスーパーに行ったら、武蔵野市では見たことのないほどのすごい人混みで、野菜売場の棚はすっからかんだし、買おうと思ってたものも軒並み売り切れ。のほほんとしてた三鷹に比べて、人の密度とか勢いとかが地味に強いように感じる。

さっきまで、銀行や航空会社、各種ショップなどの登録データの住所変更手続きをオンラインで粛々と進めていたのだが、何度もくりかえし新しい住所を打ち込むたびに、ちょっとずつ、その文字列が馴染んでくるような気がする。さすがにまだそんなにピンとはこないけど、半年、一年と時間を重ねていきながら、この街にも馴染んでいければと思う。

ありがとね

この三日間で、引っ越しの準備をかなり進めることができた。不要になった家具や電化製品を友人や業者さんに引き取ってもらってから、空いたスペースを使って、本や身の回りのものをかたっぱしからダンボール箱に詰めていく。一時は文字通り足の踏み場もなくなったが、封をした箱から二段重ねに積み直していくと、どうにか床が見えてきた。あれだけ思い切って不用品を処分したのに、まだこんなにたくさんの荷物があったことに我ながら驚く。まあ、6、7割方は本だけど。

明日の朝、買い替えで不要になった仕事机を粗大ゴミに出し、同じく不要になった冷蔵庫をリサイクル業者さんに回収してもらえば、準備はほぼ完了。がらんとなった棚やクローゼットを見回す。引っ越し屋さんが来るのは、土曜の朝だ。

十年間、この部屋で暮らしてきた。大学入学の時に上京して以来、東京で借りた部屋の中で、一番愛着のあるのは間違いなくこの部屋だ。たくさんの原稿を、本を書いた。ヘタクソながらも自炊を覚え、毎日のようにコーヒーをいれた台所。窓の外、近所の幼稚園からいつも聞こえていた、子供たちの歓声。そんな記憶が、ふわっと甦ってくる。

「ありがとね」。誰に言うともなく、つぶやいてみる。ほんとに、ありがとね。