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それでも僕は、今日カレーを煮る

それにしても、新型コロナウイルス。なかなか、厄介である。

昨日、東京では、1日に判明した人数としては最多の41名の感染者が発見された。このペースがさらに加速すれば、非常事態宣言からの首都封鎖(ロックダウン)も現実味を帯びてくる。都知事は昨夜、今週末の外出の自粛を要請した(責任も取らないし補償もしないけど空気読めよな、という「自粛の要請」である)。それでどのくらいの効果があるのか、甚だ疑問ではある。

外務省は、全世界を対象に、レベル2の危険情報を出した。こんなことは前代未聞だ。インドは昨日から3週間、全土で外出禁止令が出ているし、世界各国の大都市でも似たような指示が出ている。イタリアやスペインでの死者数の激増のニュースは、本当に痛ましくて、やりきれない。

そうかといって、僕は医療従事者ではないし、マスクや消毒用アルコールを製造できるわけでもない。今の自分にできるのは、外出の後にうがいと手洗いを励行し、人混みを極力避けることくらいしかない。まあでも、今は、一人ひとりがそう心がけるのが、一番大事なのだと思う。

昨日、今後1週間くらいの自炊の献立を考え、無駄にしないように食材を吟味して、二人が1週間、問題なく食べていけるような準備を整えた。無闇に保存食を買い溜めるのではなく、生鮮食品も含め、献立に合わせて、必要なものだけを。週末はもともと外出しないつもりだったし、しばらくは主に家に籠もって、仕事をしたり、本を読んだり、料理をしたりして過ごそうと思う。

とりあえず、今夜は、カレーを煮る。チェティナード・チキンカレーと、カチュンバル。

エプロンを買う

ほぼ毎日、台所に立っているのに、今の今まで、エプロンを使ったことがなかった。だから、思い切って、買ってみた。自分専用のエプロン。

きっかけは、以前、西荻窪の広島風お好み焼きの名店、カンランに行った時のこと。店員さんたちが身につけていたオタフクソースのデニム製エプロンがとても良い感じで、ああいうのがあったらほしいなあ、と思っていたら、オタフクソースの公式オンラインショップで販売していたので、ぽちっと。

届いたものを身につけて使ってみると、なかなかいい。まず、デニムの風合いがとてもいいし、おなかのあたりにある左右のポケットにミトン(鍋つかみ)とかを突っ込んでおけるのも便利。胸にステンシルで入ってる「There is a smile around okonomiyaki, Borderless Happiness.」というコピーも、何だか笑える。

さて、食事の支度を始めるか、とこのエプロンを身につけると、それだけで何かのスイッチが入るような感じがする。家で原稿を書き始める前に、ペーパードリップでコーヒーをいれて、一口飲んだ時のような。インタビュー取材を始める前、筆記道具とICレコーダーを点検して、机上に並べた時のような。撮影の前に、カメラを首にかけ、指の腹でシャッターボタンやダイヤルの感触を確かめた時のような。

良い買い物だった。このエプロンとも、長い付き合いになるといいな、と思う。

台所に立つ

一人暮らしから二人暮らしに移行して、ほぼ毎日、食事の支度で台所に立つようになった。最近、それにすっかり馴染んできたように感じる。

八百屋やスーパーの店頭で、安くてぷりぷりにうまそうな野菜を吟味するのが好きだ。エコバッグから長ネギを突き出させながら、馴染みのパン屋で食パンを買うのが好きだ。冷蔵庫の中の食材を無駄なく消費していけるような献立を考えるのが好きだし、ちょっと珍しい調味料やスパイスもまんべんなく使い切れるようなレシピを考えるのも好きだ。ストウブの鍋でカレーをコトコト煮込むのが好きだし、鉄のフライパンを威勢よくふるってチャーハンを作るのも好きだ。初めて作ってみた料理で改善点を見つけて、二度目か三度目にもっとうまく作れた時は嬉しい。そして何より、仕事先から疲れた顔をして帰ってきた相方が、もぐもぐうまそうにごはんを頬張ってるのを眺めるのが嬉しい。

料理というのは、別の誰かにうまいうまいと食べてもらえると、さらに嬉しいものなのだな。だから僕は、今日も台所に立つ。

ピリ辛ネギ

自宅作業の日のおひるに、インスタントラーメンをよく作る。以前は、食べるラー油と生卵をよくトッピングしてたのだが、最近は食べるラー油の代わりに、ピリ辛ネギを自作してトッピングするようになった。

ピリ辛ネギの作り方は簡単。長ネギ2分の1本を縦半分に切って斜め切りにし、醤油小さじ1と豆板醤小さじ2分の1とゴマ油小さじ2であえるだけ。これを味噌ラーメンに合わせると、なかなか満足度が高い。ピリ辛ネギ単体にゴマなどを振って、酒の肴にするのもいいと思う。

家での自炊に味噌汁を作る関係で、長ネギも最近よく買うのだが、中途半端に残ってしまうことも結構ある。なので、ピリ辛ネギラーメンは、そういう余りネギを有効活用できるソリューションだと思っている。ソリューションて。

魯肉飯と蘿蔔湯

台湾を旅した時、魯肉飯を食べる機会が何度かあった。

魯肉飯は、さいの目切りにした豚バラ肉を煮込んで、ごはんにかけたもの。台湾には魯肉飯を出す店がそこら中にあるのだが、日本でイメージされているよりもずっと安価で気安く食べられる、汁かけごはんといった感じで出されていた。僕もその気安さがすっかり気に入ってしまって、帰国後、自分でも二度ほど作ってみた。

豚バラは締まりのある国産肉の方がよさそう。最初に八角をごま油でテンパリングし、生姜のみじん切りを炒め、さいの目に切った豚バラを炒める。砂糖、酒、黒酢、醤油、オイスターソースを加え、適量の水を足し、トロ火で4、50分煮込む。フライドオニオンを足すと、とろみをつけやすい。ゆで卵を一緒に入れておくと、いい感じの煮卵になる。煮えたら、炊きたてのごはんを丼によそって、その上にどばーっとかける。好みで花椒を軽く振ってもいいかも。煮卵のほかに茹でた青菜とかを添えると、華やかになる。

甘辛い魯肉飯と一緒に、さっぱり味の蘿蔔湯(大根のスープ)を用意すると、さらにいい感じに。大根は一口大くらいに切り、2、30分ほど煮る。ガラスープの素、ナンプラー、塩、胡椒などで適当に味付けして、最後に青ネギなどを投入すればOK。

魯肉飯と蘿蔔湯を晩ごはんに食べて、食後に台湾蜜香紅茶を飲めば、気分はもうすっかり、あっちの国である。