タイ北部の街チェンラーイの郊外に、最近、多くの人々から注目を集めている二つの場所がある。「チェンラーイのブラック&ホワイト」と呼ばれるこれらの場所に共通しているのは、タイを代表する著名な芸術家によって作られた、いや、今なお作り続けられている「作品」であるということだ。
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タイ 旅の断片(2)
チェンマイから南下し、ラムプーンという小さな町へ。かつて、ハリプーンチャイ王国の都だった場所。町の広場に立つ王国初期の女王チャーム・テーウィーの銅像には、たくさんの花が飾られ、夕刻になっても大勢の人々が祈りを捧げていた。ちなみにこの日の夜、たまたま泊まったホテルのオーナーのご夫妻は、この王族の末裔にあたる方々だというので、かなりびっくりした。
タイ 旅の断片(1)
九月下旬から約四週間、取材の仕事でタイを旅していた。旅行用のガイドブックの改訂に必要な情報のリサーチと追加撮影という割と地味な内容の取材だったのだが、確認して回らなければならない場所が膨大な数だったので、ほとんど休みも取れないほどタイトなスケジュールでの取材になってしまった。いつもの個人的な動機の旅の時のように、異国で過ごす時間を一人かみしめて味わうような余裕はなかったし、旅の様子をなぞれるほどたくさんの写真は撮れなかったのだけれど、それでもちょっとした合間にかろうじて撮った写真を、ここで何枚か載せていこうかと思う。
奥多摩湖から三頭山へ
東京と山梨の間に位置し、奥多摩三山の一つにも数えられる三頭山。ほとんどの登山者は、登頂が容易な南側の檜原都民の森から登るそうだが、僕は今回、奥多摩湖の側から、ヌカザス尾根と呼ばれるルートを辿って登ってみることにした。標高差は、だいたい1000メートルくらいだろうか。
天気は快晴。奥多摩湖畔では、至るところで藤の花が咲いていた。