仕事納め

午後、原宿へ。一昨日に納品した、お役所仕事のデータの修正作業。半分くらいは、依頼元の手違いによる二度手間の作業だったのだが‥‥とりあえず、やっつけた。どうにかこうにか、仕事納め。

はー。解放感。正直、このお役所仕事に関しては、達成感は微塵もないけど(苦笑)。

夜は、新宿の陶玄房という居酒屋で飲み会。「氷の回廊 ヒマラヤの星降る村の物語」の著者、庄司康治さんにひさしぶりにお会いする。僕がもうすぐラダックに行くことを知って、わざわざ誘ってくださったのだ。庄司さんはこの冬、ネパールにある6812メートルの高峰、アマ・ダブラムを登られていたらしい。すごいというか、うらやましいというか‥‥。そういう高みに辿り着いた時、人には何が見えるのだろうか。

とにもかくにも、仕事納め。さて、荷造りだ。

モヒカン

午後、郵便局に寄った後、三鷹駅近くの理髪店へ。ラダックに行く前に、ぼさぼさに伸びていた髪を切ってもらう。

髪型をどうするか聞かれたので、「いつも通りでいいんですけど、暑いのでちょっと短めに‥‥」と言うと、周囲をバリカンで刈り上げることに。その後、お店の人がハサミをチョキチョキしながら、突然僕にこう言った。

「よし、モヒカンにしちゃいましょう!」

え? ‥‥ええ?

最初は冗談かと思ったのだが、「モヒカンにするには、前髪を残して、ワックスで立たせて‥‥」と、お店の人が本気の解説をしはじめたので、「いや、あの、その、僕、整髪料もドライヤーも使わないたちなんで‥‥」とあわてて伝えると、「なんだー、それは残念だなあ」と引き下がられた。ふー、やばいやばい。

でも、その時点ですでにモヒカン化はある程度進んでしまっていたようで、できあがりはソフトモヒカンな感じになった。もっとも、それはドライヤーかワックスを使えばの話で、何もつけていないと‥‥永沢君みたいだな(苦笑)。

昼も夜も

今日は外で仕事をするかどうか微妙なところだったのだが、お昼前にメールが来て、急遽出かけることになった。あたふたと準備をして、駅に行く途中のフレッシュネスでおひるを食べ、出動。

すっかり行き慣れた原宿の事務所で、黙々と作業に取り組む。今の段階でできることはすべて終わらせたのだが、これですっぱり仕事納めにできるかどうか、微妙なところ。今までが今までなだけに‥‥(苦笑)。

事務所を出た後、腹が減り過ぎていて、竹下通りのマクドナルドへ。注文した後で気付いたのだが、今日、昼も夜もハンバーガーだった。ある意味終わってる。やれやれ。

バックパック

押し入れの天袋から、バックパックを引っ張り出してみた。

僕はバックパックを二つ持っていて、一つはミレーのキャプサンという、45〜55リットルくらいのもの。もう一つはグレゴリーのデイ&ハーフパックで、33リットルくらい。この二つの使い分けは単純で、ラダックのように寝袋が必要な場所へ行く時はミレー、寝袋がいらない場所に行く時はグレゴリーを使っている。もともと、寝袋さえ必要なければ「‥‥半年も旅行に行っていて、荷物、これだけですか?」と成田の税関で訝しがられるくらい(笑)、荷物は少ないたちなので、30リットルもあれば十分なのだ。機内にも持ち込めるし。

最近はウルトラライトが流行で、バックパックもびっくりするくらい軽量なものが出ている。いいなーと思ってはいるのだが、いかんせん、ラダックの山の中みたいに尖った岩だらけの荒っぽいところに持ち出すと、耐久性が‥‥。その点、今使っているミレーのキャプサンは頑丈で、五年経ってもびくともしていない。

バックパックを引っ張り出して、床に広げてみたところで、なぜかすっかり満足。荷造りは、明日以降に。

うなぎの夏

午後、東西線に乗って早稲田へ。太田亨さんのザンスカール写真展を観に行く。たぶん二十年くらい前の、夏のザンスカールの写真を中心にした構成。今はなかなか見られない風景や人々の様子が記録されていて、興味深かった。ご挨拶していこうかな‥‥と思ってはいたのだが、パネルの調整でかなりお忙しくされていたようだったので、結局そのまま退出。ヘタレだな、僕は(苦笑)。

どこかで晩飯を食べようと思って、ぶらぶらと高田馬場まで歩いていく。しかしこの界隈は‥‥何でこんなに、インド料理屋が多いのか。これから二カ月もインドに行くというのに、インドカレーを食ってる場合じゃない(笑)。今の季節にふさわしい和食を‥‥ということで、早稲田通りからちょっと脇に入ったところにある、一軒のうなぎ屋さんに入る。老夫婦が切り盛りしている、地味だけど落ち着けるお店。うな重に肝吸いとお新香がついて、二千円もしなかったのだが、すばらしくうまかった。こんな風にちゃんとしたうなぎを食べたのは、本当にひさしぶりだ。

ニッポンの夏、うなぎの夏。ごちそうさまでした。