一年の終わりに

今年の年末は、忙しかった。12月20日を過ぎてから、大学案件のリモート取材の仕事が立て続けに4件も入ってしまったからだ。自分の本の原稿も年明けすぐに編集者さんにある程度まとまった量を提出する予定を組んでいたので、その作業と完全に重なってしまった。

想定外の事態に、正直、かなり焦ってしまったのだが、大学案件の取材と執筆の隙間時間に、本の原稿を少しずつ書き進めておくという、テトリスのようなスケジューリングで、どうにかこうにか、最低限必要なラインには到達できた……。やれやれである。

そのさなかに、長年使ってきた取材用のICレコーダーがコネクタ部分の経年劣化でほぼ使えなくなって、新しいICレコーダー(ソニーICD-TX660C) を急遽購入するなど、本当にばたばただった。書類印刷用のプリンタも、まだ動いてはいるものの、一部のノズルの挙動が怪しいので、近いうちに買い替えねばならないかなと思う。

一年の終わりに、仕事や身の回りのあれこれも、変わっていくことになりそうだ。ともあれ、よいお年を。

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高野秀行『語学の天才まで1億光年』読了。語学と探検と青春の冒険譚。面白かった〜。僕自身、ラダック語というマイナーな言語を一人であくせく学んできた身なので、いろいろわかりみが深すぎる内容だった。とりわけ心に残ったのは、「互いの心臓の鼓動を聞くような語学は生き続ける」という1行。

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