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オーバーヒート

今週、水曜の朝くらいから、ちょっと調子がおかしくなった。

半年に一度くらい、たまになる症状なのだが、眼精疲労が限度を超えて、前頭葉がどろりと重く痺れたような感じになり、まったく作業に集中できなくなってしまった。原因は、仕事で根を詰めすぎて過集中の状態が続いて、それを回復させるのに見合う睡眠時間が十分取れていなかったからだと思う。

この状態になってしまうと、本の原稿のリライト作業などは全然無理なので、あきらめて、ベッドに横になってひたすら寝ることにした。眠れない時間でも、目を閉じて横になって、とにかく目と脳を休める。それだけでも、回復度合はずいぶんと違う。

どっぷり眠り続けたおかげで、木曜はだいぶ持ち直し、日中は理髪店まで歩いて出かけられるくらいにまでなった。今日はもう、すっかり回復。目も脳もしゃっきりリフレッシュしていて、原稿のリライトもすいすいはかどった。

若い頃は、こんな風に目と脳がオーバーヒートするまでの限界値も、もっとずっと高くて、無理して粘れていたような気もする。まあでも、それできっちり結果を出せていたかと言うと、それほどでもない気もする(苦笑)。なので、おっさんとして身の程をわきまえつつ、これからも休み休みやっていこうと思う。

マスクとメガネで山歩き


一昨日の月曜日、ひさしぶりに、山歩きに行った。歩いたのは、おなじみの陣馬山から高尾山までの縦走コース。今年の正月明けに行って以来だから、ほぼ11カ月ぶりの山歩きになる。空は快晴で、寒すぎることもなく、気持ちよく歩くことができた。

コロナ禍のご時世なので、今回はマスクを持って行った。ファイントラックのノベルティでもらったマスクで、それほど気密性は高くないが、マスク本体にある程度強度があるので、少々雑に扱っても大丈夫そうなものだ。行き帰りの移動中は当然として、登山道を歩いている時はどうしようかと思ったのだが、周りに誰もいなければマスクを外してサコッシュに入れ、人が多めのところでは装着することにした。今回のルートだと、城山から高尾山の頂上付近のあたりではマスクをつけていた。

結論。僕のようなメガネユーザーが、秋冬の山歩きにマスクをつけるのは、やめた方がいい。寒い上に呼吸も荒くなるので、メガネが曇って足元が見えづらくなり、めっちゃ危ない。つけっぱなしだとどうしようもないので、しょっちゅうマスクをつけ外ししながら歩かなければならなかった。やれやれである。

僕も持っているアンダーアーマーのマスクなどであれば、それなりに気密性が高くメガネも曇りにくいと思うのだが、山歩き中の気温の低さと呼吸の荒さを考えると、万全ではないと思う。山歩き好きのメガネユーザーの方は、マスクの使い方にくれぐれもお気をつけて。

巻き添えを避ける

少し前からの欧米諸国の状況から、ある程度予想されていたことではあるが、日本にもいよいよ、コロナ禍の第三波がやってきた。

この一年間を振り返ってみても、日本の行政の対応はまったくあてにならないとよくわかったので、自分の身は自分で守るしかない。外出中のマスク着用。こまめな手指の消毒。人混みへの外出を避ける。大人数での外食や飲み会も避ける。帰宅後はうがいと手洗いをする。ベーシックな予防対策を、地味に続けていくしかない。あとは、できるだけちゃんをごはんを食べて栄養を摂り、できるだけちゃんと寝て疲労を取り、本を読んだり音楽を聴いたり家で映画を観たりして、心の緊張を緩めることも大事だと思う(逆に、煽情的なテレビ番組やWebサイト、SNSのタイムラインは、見過ぎない方がいいと個人的には思う)。

それと、世の中がこんな風になってくると、コロナ禍に対する危機意識が明らかに低い人や、予防対策などの自己管理能力の低い人、もう自分も他人もどうなったっていいと破れかぶれになっている人なども、少なからず街で見かける。そうした人たちにちゃんとしてくれと強要することはできないが、その人たちの巻き添えを食って自分や家族にダメージが及ぶ結果になるのも、もちろんよくない。

なので、そういう損な巻き添えを避けるためには、街に出る頻度をできるだけ減らして、外出する際には周囲に気を配って用心しなければならない。こう書いてるだけで疲れる話だが、今認可申請中のワクチンが日本で出回る来年の上半期までは、我慢するしかないな、と思う。

それは果たして趣味なのか

僕には、いわゆる趣味というものがない。もし今、何かの必要にかられて、昔ながらの履歴書用紙で自分の履歴書を作れと言われたら、「趣味・特技」の欄で、はたと行き詰まってしまうだろう。

でも、よくよく考えてみると、世の中年男性が趣味としてハマりそうなことは、かなりの数、僕もやってしまっていることに気づく。たとえば、ハンドドリップでいれるコーヒーとか。自分で作るスパイスカレーとか。自重トレーニングとか。カメラとか。あと、旅行とか。

ただ、それらが自分にとっての趣味なのか、と言われると、明らかに違う気がする。コーヒーやカレーは日常の家事の一部と化していて、特に趣味的にお金や時間を投じているわけではないし。自重トレーニングは、重い撮影機材を担ぐ海外取材に耐えられる身体を維持するためだし。カメラと旅行は言うまでもなく、僕の仕事の一部だし。

なので、ほかの人にとっては趣味になりそうなことでも、僕の場合は日常の家事や習慣、あるいは仕事という属性になってしまっている。それでもまあ、コーヒーもカレーも自重トレもカメラも旅も、やってる時はどれもそれなりに面白いし、楽しい。なので、趣味というわけではないけれど、日常と人生の一部分としては、僕にとって大切で、必要な存在なのだと思う。

オチも何もないけれど、まあ、そんなことをつらつらと考えた次第。

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小林真樹著『食べ歩くインド 北・東編/南・西編』読了。インド全土及びその周辺国の食文化を、現地を旅して食べ歩いて得た膨大な経験をもとに2冊にまとめた労作。読み進めていくと、各地域の風習や宗教にもとづく食の特徴と、ほかの地域の食との相関関係がしぜんと見えてくる。各地の有名レストランや知る人ぞ知る穴場などを紹介するガイドブックとしての側面もあるが、僕は文化人類学的な食文化考察の本としての面白さを感じた。同じく小林さんの書かれた『日本の中のインド亜大陸食紀行』と併せて読めば、意外と身近にある日本とインド亜大陸各国の食文化を通じた関わりについても理解が深まると思う。

背高グラスに氷水

暑い。風呂上りに飲むビールが、ひときわうまく感じられる季節になってきた。

とはいえ、僕もすっかりええ歳こいたおっさんなので、ビールは2日に1回、350ml缶を1本、というマイルールを課している。酒を飲むのを1日おきにすると、身体が楽に感じるし、体重の管理もしやすい。ビールを買う出費も抑えられる。

が、ビールを飲まない日でも、風呂上りには喉が渇く。水分補給に何か飲まずにはいられない。でも、ジュースとかを口にして、夜中に余計なカロリーを摂取してしまうのは避けたい。で、最近飲んでいるのは、水。ごく当たり前の水道水。水は水だが、飲み方をちょっとだけ工夫している。

普段、家でビールやジントニックを飲む時に使っている、背の高いタンブラーがある。それに、製氷皿で作っておいた氷をぎっしり詰め、水道から水を注ぐ。こうすると、あら不思議、何かとても清涼感と高級感のある飲み物に見える。水だけど。原材料費ゼロの、ほんとにただの水だけど。

こんな阿呆なことをやりながら、日々それなりに楽しく暮らしております。

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マーク・アダムス「アラスカ探検記 最後のフロンティアを歩く」読了。19世紀末のジョン・ミューアやハリマン・アラスカ遠征隊がアラスカを旅した際のルートを辿りつつ、著者がアラスカの沿海部を旅した記録。著者自身はアウトドア的なスキルや経験をほぼ持っておらず、この本で描かれているのも割とオーソドックスな旅行で、「探検」という言葉に期待しながら読むと、かなり拍子抜けする。実際、邦題の「探検記」という語句は原題には見当たらない。これは明らかに日本の出版社のミスリードではないだろうか。本自体は、いくつもの異なる旅の物語を巧みに構成して書かれていて、興味深い発見もいくつかあったが、ややテクニックに走りすぎているのと、著者自身のアラスカに対する思い入れが今一つ伝わってこなかったのが残念。訳文も、日本語の文章として十分にこなれていないぎこちなさを感じたし、誤植も多かった……。