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カメラと埃

昼、新宿のニコンプラザへ。D800のセンサークリーニングを依頼。目立った埃はなかったが、それでも端の方にちらほらとくっついていたらしい。

一眼レフでレンズをあれこれ交換しながら撮るのは写真の醍醐味だけど、もっとも悩ましい部分でもある。レンズを付け替える時、どんなに気をつけていても、微細な埃が内部に入り込んで、センサーの表面にくっついてしまうことがある。センサー自体が振動して埃を落としたり、埃がセンサーに届きにくいような構造にしたりと、いろいろ工夫はされているけれど、それでもセンサーへの埃の付着をシャットアウトするのは難しいようだ。

もし仮に、何をどうやってもレンズ交換時にセンサーに埃がくっつかないような発明がなされたら、むちゃくちゃ偉大だと思う。まじで尊敬する。自分がカメラメーカーのエンジニアだったらそこに金脈があると信じて掘り下げたい。まあ、その昔、リコーというメーカーがGXRというカメラシステムを作ってはみたんだけど‥‥。

一眼レフでの埃のシャットアウト、いつの日か、ぜひ。

胴吹き桜

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たまってる仕事のことはとりあえず忘れて(苦笑)、今日はGR DIGITAL IVをバッグに入れ、昭和記念公園をぷらぷら散歩。人出は思ってたほど多くもなく、都心の花見の名所のようなカオスな雰囲気もなく(笑)、ハムの串焼きをもぐもぐ食べながら、のんびりと桜や春の花々を眺めてきた。

桜の木を見ていると、時々、枝先ではなく幹からぴょこっと数輪の花が咲いていることがある。これは胴吹き桜と呼ぶそうなのだが、「あ、しまった。出るとこ間違っちゃった」感が何かいいなあと思う(笑)。

ロープロ プロタクティック 350AW & 450AW

Lowepro Protacticしばらく前からの懸案だった取材用のカメラバッグの問題に、ようやく一つの結論を出した。選んだのは、ロープロのプロタクティック350AW。去年の秋にリリースされた、新しい設計のカメラバッグだ。

今回、選ぶ基準として考えていたのは、標準ズームをつけたカメラとレンズ2、3本、予備のカメラ、13インチくらいまでのノートパソコン、そして撮影機材以外のものもそれなりに収まる収納力を持っていること。なおかつ、できるだけ取り回しやすいサイズで、頑丈でもあるということだった。

バックパック型のこのカメラバッグは、上部のメインの取り出し口のほかに左右下部にも取り出し口があり、スリングパックっぽい使い方もできる。背中側からはフルオープンにできるので、中身の整理や間仕切りの調整もしやすい。入れようと思えばレンズをつけたカメラ2台を上下に収めることもできるが、D800クラスのボディだと、上部の取り出し口は問題ないものの、左右下部からの出し入れはちょっと窮屈。一方のカメラに70−200mmクラスのレンズをつけっぱなしにするなら、同型で一回り大きいプロタクティック450AWを選んだ方がいい。僕の場合は、350AWの上半分に24−120mmをつけたD800、下に16−35mmや70−300mm、空いた隙間に50mmやサブのGRD4、予備バッテリーなどを収めるつもりでいる。

取り出し口が多い割に、全体の造りは結構がっちりしていて、それなりに安心感がある。背中側には13インチ程度のノートパソコン用収納スペースが用意されているほか、内外には小物整理用ポケットがいくつか。それ以外にも、このバッグには外装全体にスリップロックループが張り巡らされているので、対応するボトルポーチやアクセサリーケース、三脚固定用のストラップなどを自由に装着できる。僕がプロタクティック350AWを選んだ最大の決め手は、この拡張性の高さだった。だって、水筒もなしでラダックやタイを歩き回るなんて考えられないし、脱いだ上着やレインポンチョはストラップで留めておきたいし。撮影機材しか持ち運べない設計のカメラバッグは、結局、僕にとっては使いにくいだけなのだ。

こちらの公式の動画で、どういう感じで機材が収まるかを見せてくれているので、参考までに。

一通り機材を詰めて、背負ってみると、なかなか軽快。上部からのカメラの出し入れもスムーズだ。実際に使ってみなければわからない部分もあるだろうけど、僕にとっては、通常の取材ならこれで十分対応できそうだ。昔からロープロとは相性がいいので、もし強烈に気に入ってしまったら、450AWも買い足すかもしれない(笑)。現場に持ち出すのが今から楽しみだ。

カメラバッグ沼

この間のノルウェー取材で、カメラバッグの上ぶたを留めるプラスチックのバックルが、一つ割れてしまった。

使っていたのは、ロープロのマグナム200AWというショルダーバッグ。たしか2010年頃に導入したのだが、主にラダックくんだりで酷使し続けてきたので、ブラックだったはずの外装は日に焼けてグレーのようになり、各部のジッパーも動きが渋くなってきていた。とりあえず割れたバックルはアウトドアショップで買ったスペアパーツに交換してみたが、致命的なことになる前に、そろそろ退役させた方がいいのかな、と思っている。

で、これから何年か先までの仕事を見越してカメラバッグを選ぶとなると、結構悩ましい。とりあえず、去年のアラスカのように大きめの望遠レンズを持っていく必要のある取材では、今あるGW-PROショルダーバッグを使うことにしている。ただ、毎年行っているタイなどのように機材が少なくてもいい取材には、大きくて重すぎるので、もっと小ぶりで、でもそれなりに頑丈で、できれば小型ラップトップの収納スペースがあると‥‥となると、ショルダーバッグではなかなかこれといったものがないのだ。となると、いっそマンフロットのMB PL 3N1-25あたりのバックパックにした方がいいのかしらん‥‥ということになるのだが、未だ踏み切れず‥‥。

写真を始めると、「レンズ沼」ということがよく言われるけど、「カメラバッグ沼」の深さも、相当なものだと思う。

地味な用事

抜けるような秋晴れの、気持ちのいい日曜日。仕事はそんなに焦らなくても大丈夫そうだし、どこかに出かけよう、と思い立つ。

で、どこに行こうか、何をしようかとひとしきり考えを巡らせてみたのだが、見たい展示や映画があるわけでもなく、今すぐ買いたいものがあるわけでもなく、さてどうしよう、と考えてるうちに、ふと思い当たることが。

‥‥カメラのセンサーのクリーニングをしてもらわなきゃ。

この秋晴れの日に、何という地味な用事だ‥‥。でもまあ、夏からこのかた、ほとんど毎日取材でカメラを使い続けてたわけだし、ここでしっかりメンテしておかなければならないのも確か。というわけで、カメラボディをクッションバッグに包んでカバンに入れ、新宿のニコンサロンまで、てくてく出かけてきた。

そんな晩秋の日曜日。まあ、いいか。