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嘘まみれの人生

先日、同業者の知人から「Twitterのフォロワーが20万人いるという海外ライターの人から、会って情報交換したいと言われたのだが、どうすればいいと思うか」という相談を受けた。

フォロワーが20万人というと芸能人でもかなり有名な人のレベルだが、その人のアカウントを見ても、そういう名前のトラベルライターに心当たりはない。Twitterにも、そこからリンクされているブログ(ちなみにアメブロ)にも、具体的な仕事歴は何も掲載されていない。

その人のブログやTwitterには、海外で撮ってきた街角や高級ホテルの写真がふんだんに掲載されているが、特に内容のないコメントが数行添えられているだけ。場所と時系列もまちまちで、手持ちのストック写真を使いまわしてるのだろうが、どういう意図で更新し続けているのかわからない。ちなみにフォロワーが20万人いるというこの人、フォロー相手も20万人いる(苦笑)。

あまりにも怪しすぎるので、その人の実名でググってみたら、案の定だった。アメブロの旅行ジャンルでトップクラスの人気ブログの内容を、その自称海外ライター(ていうか「海外ライター」って何?)がそのままパクって自分のブログに使っているという、第三者による検証記事がヒットしたのだ。この調子だと、その人のブログやTwitterの内容すべてにも疑念が湧いてくる。知人に接触を試みたのも、フォロワー20万人を見せ球に、何かしらの便宜を図ってもらおうとしたのだろう。

以前も、ソーシャルメディアについて個人的に思うところを書いたことがあるけれど、ソーシャルメディアは結局、今の時代のインフラでしかないのであって、現実を現実以上のものにすることはできないのだと思う。ソーシャルメディア上で有名になる人がいるのは、その人自身にそうなるべき資質や魅力が備わっていたからだ。中身がカラッポで他人のコンテンツをかすめ取るしか能のない人が、どれだけフォロワー集めに汲々としたところで、魅力的な人間になれるわけがない。

そんな嘘まみれの人生を生きて、何が楽しいのかな。20万人のフォロワーの中に、彼が本当に心を許せる人は、いったい何人いるのだろう。フォロワー集めなんて何の意味もないくだらないことに精を出すのをやめて、もっと当たり前の、嘘をつかない人生を生きてみてほしいと思う。

日記という習慣

この二日間ほど、出かけたり仕事だったりでばたばたしてて、このブログを書かないでいたのだが、なぜかアクセス数はいつもよりだいぶ増えていた。「ヤマタカが日記を書かないなんて‥‥何かあったのか?」と心配して何度も見にきてくれた人がいたのかもしれない。すみません(苦笑)。

まあでも、それくらい僕にとって、こうしてWeb上で日記めいた駄文を書くことは、すっかり習慣として定着してしまった。最初に自分のサイトを作ったのは、確か‥‥(と、PC内に保存している当時のデータを見てみる)2001年3月10日。旅に出て少し途切れたりしたことはあっても、それ以来ずっと、この習慣を続けてきたことになる。

日記を続けることを目標にしてがんばってきたわけではまったくないし、別にいつでもやめていいとさえ思っている。そんなに大勢の人が読んでくれているわけでもなく、たいしたことを書いてるわけでもなく、これで文章が上達しているわけでもない。なのに、なぜか未だに続けてしまっている。

こうなったら、死の床に伏すまで、えんえんとどうでもいいことばかり書き続けるか。「あいつは最後まで、くだらないことばかり書いてたな‥‥」と言われるように。

タマネギに死す

昨日の夜半過ぎから、ラダックブログのWeb上での移行作業に取りかかる。

最短時間ですませるため、必要な設定はすぐにコピペしたりして反映できるようにあらかじめ準備しておいたのだが、最初のWordPressのインストールで謎の表示トラブルが発生。やむなく再度クリーンインストールすると、今度はどうにか成功。明け方までかかってデータの移行を終え、今日の昼に画像の追加など細かい調整をして、無事にリニューアルオープンさせることができた。

長年の懸案、ついに解消。ほっとした。

そんなわけで、夕方にはすっかり腹が減ったので、たっぷりと晩飯を作る。スーパーで特売だったコロッケ、チンゲンサイと溶き卵の中華スープ、タマネギとツナのマヨポン酢和えサラダ。このうちサラダは、正直、たくさん作りすぎた。この間、実家から大きなタマネギが大量に送られてきたのだが、そのうちの一個を調子に乗って全部スライスしたら、サラダにあるまじきとんでもない量に。

まあでも、とにかく腹減ってるし、食うかー、と、もしゃもしゃ生のタマネギを頬張っていたら、刺激が強すぎたのか、何だか異様に身体がほてって、首元の頸動脈がドクドク、頭がボンヤリしてきた。生のタマネギを食べ過ぎて倒れたりしたら、だいぶ風変わりなエピソードだな‥‥。

学んだ。生のタマネギは控えめにしよう。次はバターと一緒に炒めて、オニオンスープにするかな。

時を遡る

日がな一日、ラダックブログの移行準備作業。Movable Typeからエクスポートしたデータの手入力での修正は終わり、MAMPで稼働させているWordPressへのインポートも成功。しかし、エラーのチェックと改行の調整、最低限のタグ付けなどのため、結局すべての記事を一つずつ開いて、また手入力で修正していかなければならない。ちまちま、ちまちま、地味で果てしない作業が続く。

何かでも、かれこれ七年も前、右も左もわからないのに単身ラダックに乗り込んで、あれやこれやに振り回されまくってる自分が当時書いていた記事を作業しながらちらちら読み返すと、懐かしいというか、時を遡るような不思議な感覚に囚われる。あの頃の自分が抱いていた、ラダックに対する瑞々しい気持。好奇心と、畏れと‥‥必死になって振り絞っていた勇気。

今からまた、取り戻してもいいんじゃないかな。あの頃の気持を。

重い腰を上げる

昨日と今日は取材や急ぎの仕事もなく、家で落ち着いて過ごせる。長年の懸案を解決すべく、ついに重い腰を上げる。

懸案とは、ラダックのブログのリニューアル作業。過去の見た目のレイアウト変更とは違って、今回のはもっと根本的に、Movable TypeからWordPressへ、システム自体の移行を目指す。原理的には一応可能で、Movable Typeからエクスポートした記事内容やコメントのデータをWordPressにインポートすればいいのだが、そのままだと各記事のパーマリンクや写真画像などへのリンクの引き継ぎがうまくいかない。なので、エクスポートしたデータに手入力で修正を加えていく必要がある。

この作業が、もうほんとに、果てしない。記事の数は400件近くあるし、1件の記事に10枚以上の写真が貼り込まれている場合も結構ある。それらを一つひとつ確認しながら、ちまちまと‥‥。始めなきゃよかった、と後悔しきり。

まあでも、今回のWordPressへの移行がうまくいけば、スマホやタブレットからでもブログを読みやすくなるし、ブログ自体の寿命も伸ばせる。Movable Typeだともう限界なのは事実だし。やるしかないか、ちまちまと。