旅の夢を見た

昨日の夜、旅の夢を見た。

場所は、アジアのどこかの国。台湾だったような、ラオスか、あるいはタイだったような。僕はその国の首都に着いて、ターミナル駅の近くにある安宿に泊まっている。バストイレは共用で、部屋の3分の2をベッドが占めている、かなり狭い部屋だ。

僕はそのベッドの白いシーツに足を伸ばして座り、太腿の上でノートパソコンを開いて、翌日からの行動の計画を練っている。この街から列車を乗り継ぎ、少し山奥に入ったところに、九頭の竜のように枝分かれした、ものすごく長くて美しい石の階段を持つ、珍しい寺院がある。僕はそこに、撮影取材をしに行こうとしている。

窓の外を見ると、もう宵の口だ。今夜は何を晩飯に食べよう。安食堂か、それとも屋台か。明日の朝は早いから、宿の部屋で食べられるパンと飲み物も帰りに買おう。さて、そろそろ、カメラを持って、ぶらっと出かけるか……というようなところで、ぼんやりと霧が晴れるように、目が覚めた。

意外に思われるかもしれないが、僕は普段、旅の夢は、そんなに見ない。いつもの年なら、一年のうち数カ月は旅の空の下にいるので、むしろ日本で過ごしている夢をよく見る。でも、たぶん今年は、少なくとも夏頃までは、どこかへ旅に出られるような状況にはならないだろう。

僕が次に旅に出るのは、いつになるのかな。

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