「Fanney Khan」

デリーから成田までのエアインディアの機内で観た2本目の映画は「Fanney Khan」。アニル・カプール主演、アイシュワリヤー・ラーイ、ラージクマール・ラーオという楽しみな配役。

かつて「ファンニー・カーン」という歌手としてステージに立っていたプラシャント。今は歌手の道をあきらめ、年下の同僚アーディルとともに町工場で働いている。娘のラタも歌手を目指しているが、ふくよかな体つきが邪魔をして、なかなか世間に認めてもらえない。プラシャントは何とか金を工面して、ラタのデビュー・アルバムの制作費に充てようと考えているが、オーナーが夜逃げした町工場は閉鎖され、職を失った彼は昔の友人のつてを頼って、タクシーの運転手に身をやつす。そんなプラシャントの目の前にある日突然現れた、女性トップアイドル歌手、ベイビー・シン。彼はたまたま持ち合わせていた睡眠薬を使って彼女を誘拐し、ラタが歌手デビューするための交渉材料にしようとするが……。

「娘を歌手デビューさせるためにトップアイドル歌手を誘拐する」という設定がこの作品の特徴であり売りでもあるのだが、まあ普通、誰がどう考えても無理筋なわけで(苦笑)、リアリティはまったくといっていいほど感じられない。でも、そのあたりのことに目をつぶって、スラップスティックで人情味もあるコメディとして観てみると、個人的には実は結構楽しめた。音楽も悪くなかったし。それでもまあ、特にクライマックスの方では、さすがにそれはないやろ、というツッコミどころがありまくりだったけど。

こんな映画があっても、まあいいか、と鷹揚な気分になれる作品だった。

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