「Tubelight」

この夏、エアインディアの機内で観た2本目の映画は、カビール・カーン監督、サルマン・カーン主演の「Tubelight」。同じ顔合わせで大ヒットを記録した「Bajrangi Bhaijaan」(日本でもようやく2019年に公開されるらしい)がインドとパキスタンを舞台にしていたのに対し、「Tubelight」は1960年代の中印国境紛争が主要なテーマになっている。

北インドの街で暮らす、心優しいがやや知恵遅れのところがある兄ラクスマンと、しっかり者の弟バラトは、幼い頃から固い絆で結ばれた兄弟だった。やがてバラトは軍に入隊し、中国との国境付近へ。その後バラトは、戦闘に巻き込まれて捕虜になってしまう。一方、ラクスマンが残る街には、中国系の母と子が移り住んできて、住民との緊張が高まっていた……。

前作の「Bajrangi Bhaijaan」同様、国や人種の違いを超えた人と人との結びつきというこの作品のテーマには、かけがえのない価値があるとは思う。ただ、主人公ラクスマンを演じるサルマン・カーンの演技は、ちょっとわざとらしいというか、ナチュラルさに欠ける部分があって、そのいまいちハマりきってない感じが作品全体に及んでしまっていた印象がある。個人的にも、今回の主人公にはあまり感情移入できなかった。

ちなみに、ソーヘル・カーン演じるバラトが派遣される戦場のシーンは、主にラダックで撮影されたのだそうだ。あと、シャールク・カーンの出演シーンにはかなりびっくりした(笑)。

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