「エモい」について

この間、僕のタイ写真展「Thailand 6 P.M.」を見てくれた年下の知人から、「あの写真は……エモいですね!」という褒め言葉をもらった。自分の写真を「エモい」と言ってもらったのは初めてだったのだが、そもそも「エモい」という言い回しにはどういう意味が込められているのか。ちょっと検索してみると、面白いことがわかった。

もともとは、音楽のエモーショナル・ハードコアからきている言葉だそうで、感情的でメロディアスなさまを「エモい」と形容していたのだとか。そこから少し間が空いて、2016年頃から「なんかうまく説明できないけど、ぐっときた」というような意味合いで「エモい」という言い方が世間でよく使われるようになったらしい。

僕自身は、自分の写真や文章が「エモい」のかどうかはわからないし(撮り手や書き手本人はたいていそうだと思う)、何をどうすれば「エモい」作品を生み出せるのかもわからない。ただ、「うまく説明できないけど、ぐっとくる」部分をどこかで意識しておくのは、すごく大事だと思う。ロジックや計算はプロとして常に意識しておくべきことだけど、「エモい」と思わせる要素の源は、どうやらその計算枠からちょこっとはみ出した部分にあるように思うのだ。

計算し尽くされた構図や色彩、すらすらと読める流麗な文章。そこから、ちょこっと、はみ出してみる。そういうチャレンジをしていければ、と思う。

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