映画、二連チャン

昨日は渋谷で、映画を立て続けに2本観た。

最初に観たのは、南インド映画祭で公開されているタミル語映画「テリ スパーク」。小さな娘と二人暮らしの気弱そうな父親は、かつては凄腕の警官で、娘を守るために過去の仇敵と戦う、というストーリー。アクションは過激なまでに派手だし、ダンスシーンは華やかだし、南インドの娯楽映画としては申し分ない出来。ただ個人的には、仇敵たちへの仕打ちの仕方があまりにも直截的すぎる気がして、ほんのもうちょっと、ひと工夫できていればさらによかったかも、と思った。

次に観たのは、エドワード・ヤンの「台北ストーリー」。1980年代、急速に変貌しつつあった台北の街で、それぞれの人生に行き詰まりを感じていた人々が、どうにもできずにあがくうちに、さらに行き詰まり、思いもよらない(あるいは予期された)結末に行き着く。悲しく、やるせない物語。しかし映像は本当に美しい。ほんのささやかな場面でも、完成された写真作品のように丁寧に気を配って撮っているのがわかる。

昼から夜まで映画漬けの、幸せな一日だった。座りすぎで尻が痛いけど(笑)。

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