October 2009 Archives

日記を書く理由

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いつもよりちょっと早く目が覚めたので、朝飯を作った後、掃除や洗濯をみっちりやる。何だかすっきりした気分。

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僕が最初に個人サイトを作ったのは、2001年3月10日。以来、ほとんど毎日のように日記を書き続けてきた。途中、普通のサイトからブログへの移行はあったものの、やってることはほとんど同じ。誰に言うともない、独り言のような日記(笑)。

たまに旅行に行ったりするとサイトの更新を休んでいたが、旅行中は紙のノートに、いつにもまして長い日記を書いていた。ラダックで暮らしていた時は、紙のノートにびっしり書くだけでは飽き足らず、現地からブログまで更新していた。

どうして、そんなに日記を書くことにこだわっているのか?

‥‥実のところ、特に深い理由はなかったりする。しいて言うなら‥‥惰性?(笑)

あえて理由らしきものを探してみると、仕事がライターなので、一日一回は、短くても自分自身の言葉で文章を書くことを己に課している‥‥といったところか。文章というやつは、しばらく書いていないと錆び付いてくるところがあるし、他人の文章の影響も受けやすい。だから、自分の言葉で書けば書くだけ、トレーニングにはなるような気がする。

‥‥いや、それも後付けの理由っぽいな‥‥。

まあ、要するに、一人でぶつぶつ呟きたいだけなのだ(苦笑)。

ベジメニュー

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終日、部屋でWeb系の本の原稿整理。先はまだ長い‥‥。

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昨日の予告通り、今日は張り切って野菜を料理した。焼いた小カブの厚切りに水菜を添え、春菊のおひたしも作った。納豆キムチにごはんと味噌汁。気がつけば、期せずして完全なベジメニュー。

でも、ラダックで暮らしていた頃は、高価な肉が食卓に上るのがむしろ珍しいくらいで、小麦粉と豆類と野菜が主な食材だった。冬場に野菜が尽きた時はさすがにきつかったけど、総じて見ると、すこぶる健康的な食生活だったような気がする。身体のキレもよかったし。確かにうまいものは日本の方が多いけど、普通に暮らしていく分には、ラダックでも全然問題ないんじゃないかな‥‥。

‥‥あ、でも、毎晩風呂上がりにごきゅっと飲むビールは、やっぱり捨てがたい(笑)。

自炊を始めて一年

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「野菜がいっぱい穫れすぎて、どうしよう」という実家の両親から、秋野菜がどーんと送られてきた。

去年、自炊を始めたばかりの頃は、実家から送られてきた野菜を前に「これ、どうやって料理するの?」と右往左往していた僕だが、あれから一年経った今では「小カブは厚めの輪切りにして、フライパンで弱火で焼いて、塩胡椒して食べよう」というくらいの知恵は回るようになった。まあ、今でも料理の手つきは覚束ないし、クックパッドがなければ何もできないんだけど。

水菜、チンゲンサイ、ほうれん草、大根‥‥と、瑞々しい野菜が冷蔵庫にぎっしり詰まっているのを見ると、「新鮮なうちに早く食べねば!」と自炊魂が燃え上がる。土の恵み、ありがたくいただきます。

弊害

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一昨日の夜あたりから、それまでずっと仕事机の上に置いていたiPhoneを、枕元に置いて寝るようになった。緊急のメールや電話が来た時にすぐに出られるし‥‥と思ったからなのだが、実際始めてみると、思わぬ弊害があることがわかった。

朝、割と普通の時間に目が覚めて、枕元の時計に手を伸ばし、次にiPhoneに手を伸ばし、全アカウントのメールチェックをして安心し、そのまま、またすやすやと‥‥。

気がつけば、もうすでに昼過ぎ。オーマイガッ。仕事がー。仕事があー。

今夜から、iPhoneは元の場所に戻す。

電子書籍の時代は来るか?

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電子書籍を普及させようという試みは、日本でも海外でもずいぶん前から行われていたが、ことごとく頓挫してきた。ただ、最近はアマゾンなどが本腰を入れて電子書籍に取り組んでいるし、来年にはおそらくアップルのタブレットデバイス(iTablet?)が満を持してリリースされる。そうなると、情勢は一気に動く可能性がある。

もしアップルのiTunes Storeで、電子書籍のコンテンツがダウンロード購入できるようになったら、結構すごいことになるのでは? たとえば、定期購読している雑誌は発売日に自動ダウンロードされてきて、それをパソコンでも、タブレットでも、好きな時に好きな場所で読める‥‥という具合だ。iPodとiTunesを中心に構築してきたアップルのエコシステムは強力だ。音楽業界がすでにそうなりつつあるように、出版業界も電子書籍が台頭する時代が来るのかもしれない。

紙の本に比べると、モニタに表示される電子書籍は目が疲れやすいので、長い文章を時間をかけて読むには適していない。個人的には、アップルのタブレットによって電子書籍が配信されるようになったら、そのコンテンツは雑誌のようにビジュアルをメインにした媒体が主流になると予想している。それを寂しいと思う人も多いだろうが(僕自身もそうだ)、今の雑誌業界は本当に壊滅的な状態なので、iTunesによるダウンロード販売というのは、一つの活路になるかもしれない。

もっとも、「雑誌のページのPDFをそのまま束ねて配信しました」という程度では、すぐに飽きられて見向きもされなくなるだろう。内容の充実もそうだが、電子書籍ならではのギミックもある程度仕込まなければならないと思う。

僕自身、もし将来、ラダックの写真集を出すことになったら、紙の写真集は500部限定で作ることにして、あとはデータ化してiTunesで売ろうかしらん‥‥などと、ついつい考えてしまうのだった。

アロマキャンドル

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朝からずっと、雨と風。一人で黙々とテープ起こしを進める。

夜になって一段落したので、何かで気分転換しようと考えていると、昔もらったアロマキャンドルのことを思い出した。大きめの円筒形のガラスの容器に入った、グレープフルーツとジャスミンの香りのキャンドル。これに火をつけて、大人のリラックスタイムを演出しよう‥‥と思ったのだが。

さて、どうやって火を点けよう?

僕は煙草を吸わないので、家にはライターが一つもない。線香やお香もない。このキャンドルの形だと、ガスコンロで直接火を点けようとしたら本体が溶解してしまう。うーむ‥‥。

しばらく悩んだあげく、ゴミ箱に入っていた不動産のチラシを丸めてねじって、それにガスコンロで点火し、キャンドルの芯に火を移すことにどうにか成功。

こういうところで微妙にばたばたするのが、イケてないというか、ある意味自分らしいというか。

人に委ねる

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めっきり寒くなった。終日、部屋に籠って、Web系の本の原稿整理とゲラチェック。

編集作業は、自分で本を書く時とは全然違う能力を要求される。文章を書くのはライターさんだし、デザインをするのはデザイナーさんだし、編集者が自らの手で直接何かを作り出すわけではない。ある意味、いかにうまく人に作業を委ねるかというのが、編集の仕事の難しさであり、面白さなのかもしれない。

まあ、その一方で、そろそろ自分自身の目線の文章をがっつり書いてみたいなー、写真もガンガン撮ってみたいなー、という衝動も、ぼちぼちたまってきているんだけど(笑)。

幻想の風景

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今日は、東京オペラシティで開催中のヴェルナー・パントン展を観に行った。激混みかもと覚悟していたのだが、思いのほか空いていた。何でだろう?

展示内容は、予想以上に面白かった。初期の作品から名作パントン・チェアが誕生するまでの変遷も興味深かったし、優しい光を放つシェル・ランプや、ハンモックのように宙に浮かぶフライング・チェアにも惹かれた。でも、やっぱり一番すごかったのは、ファンタジー・ランドスケープ! 1970年にドイツ・ケルンの家具見本市で発表された、パントンの最高傑作と呼ばれている作品が会場内に再現されているのだが、これはもう、実際に靴を脱いで中に入って、その真っ只中に身を置いてもらわなければ、本当のすごさはわからない。何とも形容し難い有機的な曲線と色彩にぐるりと囲まれ、しばしの間、童心に帰る。坐ったり、もたれたり、寝そべったり‥‥。

こんな代物を思いつく人の頭の中は、いったいどうなっているのだろう。天才と呼ばれる人の考えには、時に想像が追いつかない。

夢うつつ

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昨日の夜、午前三時くらいにベッドに入って寝ようとしていると、どういうわけか、突然、新しい本の企画のアイデアを思いついた。

夢うつつの中で、「このまま寝ちゃっても、明日もきっと覚えてるだろうし‥‥」という考えと、「いやいや、もしも寝てるうちに忘れちゃったらどうするんだ?」という考えとがしばらく戦いを繰り広げる。どのみち眠れないので、結局むくりと起き上がって、居間に行ってソファに坐り、iPhoneで検索して企画の下調べを始めてしまった。もはやここまで来ると職業病だ(苦笑)。

でも、もしこの企画が実現できたら、結構面白いことになると思うんだけどなあ‥‥。

Windows 7

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昨日、今日と、部屋に籠って仕事。やれることはやれるうちにやっておかなければ。

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今日はWindows 7が発売されて、都内各所では発売記念イベントが催されたらしい。予約数はなかなか好調らしいが、その、まあ、Vistaがアレな出来だっただけに、みんな「これ以上XPでしのぐのはもう無理」というのが本当のところなのかもしれない。

そんなWindows 7の発売を盛り上げようというのが、バーガーキングのWindows 7 WHOPPER。ビーフパテ七枚を挟んだ期間限定のハンバーガーで、カロリーはなんと2120kcalという代物。写真を見てるだけで胸焼けしてくる‥‥。

どこかの広告会社の企画なのだろうが、きっと最初はマクドナルドあたりに持ち込んで、「いや、うちは前にメガマックとかやったので」と断られたりしてるんだろうな‥‥と、あらぬ憶測を抱いてしまった。

魔法のマウス

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昨日の深夜、アップルからどどっと新製品が発表された。iMacとか、MacBookとか、Snow Leopard Server搭載Mac miniとか。従来製品も値下げされて、僕が今持っているMacBook Proも2万円くらい値下げされていた(苦笑)。

でも、発表された新製品の中で一番アップルらしいなと思ったのは、Magic Mouseだ。ツンツルテンの表面には、ボタンも何もない。全体がタッチセンサーになっていて、指先のジェスチャーで操作することが可能なのだという。

テクノロジー自体は、けっしてアクロバティックなものではない。けれど、ジョブズが「ここのカーブをもっとなめらかに‥‥」とか言いながらこだわったに違いない(笑)美しいシェイプや、長い時間を費やして煮詰めたであろうその操作感を想像すると、この小さなデバイスこそが、アップルというメーカーの本質を体現していると思えてくる。

‥‥まあ、僕は今使っているM555bが異様に気に入ってるので、魔法のマウスには手は出さないけど。ええそうです、負け惜しみです(笑)。

まだない本

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昨日の夜は、美術出版社の宮後さんとリトスタの二人と一緒に、新宿で本の打ち上げ。和やかな雰囲気で宴が進んだ頃、okayanが宮後さんにこんなことを訊いた。

「宮後さんが一番作りたいのは、どんな本ですか?」

すると宮後さんは、間髪入れずにこう答えた。

「まだない本ですね」

さすがだなあ、と思った。けっしてほかの本の模倣ではなく、それを待ってくれている読者がいるはずの本。同じ編集者として、そして一人の書き手として、そういう本を作り続ける姿勢を忘れないようにしなければ、と思った。

その宮後さんのこれまでの仕事の軌跡を振り返る「デザイン書編集者のしごと展」が、10月25日(日)まで美篶堂ギャラリーにて開催中。今日、打ち合わせが終わった後に会場に行ってきたのだが、同業者もそうでない人もたっぷり楽しめる展示だと感じた。「リトルスターレストランのつくりかた。」も一緒に展示されているので、ご興味のある方、ぜひ。

いい休日

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空を見上げるだけで思わずうきうきとしてしまうほど、いい天気。

理髪店で髪をばっさり短く切ってもらった後、ひさびさに文蔵に行く。あいかわらずの長蛇の列で、店に入るまで20〜30分くらい待つ。ラーメンもあいかわらず満足度が高い味。開店四年目で、中央線沿線でも屈指の名店になった感がある。

玉川上水沿いをぶらぶらと歩いて、井の頭公園に向かう。今日は犬連れの人が多くて、三分に一匹くらいの頻度で目撃したと思う。ちっちゃいのもいれば、大きいのもいて、しゅっとしたのもいれば、もふもふのもいた。この界隈に、こんなにたくさん犬を飼っている人がいたとは‥‥。

公園をくるっと回った後、前から気になっていた武蔵野珈琲店へ。ブレンドコーヒーを頼むと、マスターが本当に丁寧な、そしてきれいな所作のネルドリップで淹れてくれた。好みの味。何より、店内の雰囲気が喫茶店らしくゆるいのがいい。平日の午後に、ここでゆっくり読書でもしてみたいなと思った。

晩飯は、これまたひさびさにリトルスパイスへ。ブラックカレーを注文したら、「ごめんなさい、ごはんが間に合ってないので、ちょっとお待たせしますけどいいですか?」と言われ、「いいですよ」と答えると、「すみませんねえ」とラッシーをごちそうになってしまった。

そんなこんなで、いい休日だった。

好奇心

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いつもよりちょっと早く目が覚めたので、パスタを茹でてコーヒーを淹れた後、原稿に取り組む。夕方くらいまでに、どうにか完成。気がつけば、今日は一歩も外に出ていなかった。

近頃はとんと出不精になってしまったのだが、ここに来て、ちょっと好奇心をそそられるイベントが次々と開催されることがわかった。以前ブログでも紹介したセバスチャン・サルガドの写真展もそうだが、東京オペラシティではヴェルナー・パントンの回顧展が始まった。地味なところでは、早稲田松竹でビクトル・エリセの「エル・スール」と「ミツバチのささやき」の二本立て上映。さらに、来月半ばにはサティシュ・クマールの講演があるらしい‥‥。

こういう時に限って、やたらめったら仕事が立て込んでくるんだよな‥‥。

羽根のない扇風機

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先日発表されて話題になっていたダイソンの羽根のない扇風機「エアマルチプライアー」が、国内でも発売されることになったらしい。

見れば見るほど、すごいデザイン。空気圧の変化で風を起こすために必要な、完全に機能優先の構造でこうなったらしいのだが、自分たちが知っている扇風機の姿が、あっという間に過去の彼方に飛び去ってしまったかのような衝撃を受けた。

これは、今年の夏に我慢して扇風機を買わなかった僕に、「買え!」という天の啓示か‥‥? 普通に四万円近くするらしいし、とても気軽に買える値段じゃないけど。

それにまあ、これから冬だし(笑)。

悪条件

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終日、部屋で原稿を書く。

今回の原稿は、納期が極端に短い上、いろいろ悪条件が重なっていたのだが、なぜか逆に闘志がメラメラと燃えてくるのが自分でも面白いところ。せっかくいい話を聞くことができたのだから、多少の悪条件は跳ね返して、できるだけいい形に仕上げたい。何やかやで合計約4500字、今日一日で仕上げた。

まあ、いつもこんな調子でエンジンがかかっているなら、何の苦労もないんだけど(笑)。

明日は明日で、別の原稿を書き進めなければ‥‥。

何を訊くか

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いろんな人へのインタビューの仕事を依頼されていると、時々、そのインタビューを企画した側の姿勢が気になることがある。

本来は「あの人にこんなことを訊いてみたい!」というのがインタビューの動機であるべきなのだが、たまに「あの人にこういうことを言わせよう」という意図がミエミエの状態で依頼される場合があるのだ。そういう結論ありきに近い設定を強いられると、インタビュアーとしてはかなりしんどいし、相手も不快に思う可能性が高い。「何だ、自分の名前を利用したいだけなのか」と思われても仕方がない。

何を言わせるか、ではなく、何を訊くか。インタビュアーとしては、やっぱりそれを大事にしたい。当たり前すぎるくらい、当たり前のことだけど。

壁を越える

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午後、笹塚で打ち合わせ。終わった後、渋谷に移動して取材。トラブルが発生してばたばたしたものの、どうにか乗り切る。

今日のインタビューでは、自分にとっても参考になる話を伺うことができた。

たとえば、デザイナーという職業を選んだ人は、始めてから三年目くらいで壁に直面するという。ある程度の才能に加えて、経験も積み、技術も向上し、それなりのものは作れているはずなのに、ダメ出しが急に増える。周囲から要求されるハードルが、それまでよりも高くなるからだ。同時に、駆け出しの頃は自分のやりたいことを追求していたのに、仕事でいろんな人の都合をすり合わせているうちに、そこそこの及第点を取ることに満足して、本当に自分のやりたいことで勝負しなくなってしまう。そこにも周囲とのギャップが生まれる。

その壁を、どうやって越えるか?

新しい挑戦を、恐れないこと。やりたいことを、やり切ること。そのために必要な技術を磨き、目標と技術とのバランスを取ること――。

一つの壁を越えても、それで終わりではない。五年目には五年目の、十年目には十年目の、二十年目には二十年目の壁がある。壁はますます高くなっていく。でも、越えることをあきらめて、現状維持でいいと思ってしまったら、後はもう下がっていくだけだ、と。

確かにそうだな、と思う。僕の仕事も同じだ。ラダックの本で一つの壁を越えられたような気はしていたけれど、次の壁は、気がつくともう目の前にある。越えなければ、この壁を。

ウインドウ幅

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今日もいい天気。掃除や洗濯を片付けた後、コーヒーを淹れ、広告本の原稿を書く。

原稿を書く時、ぼくはJedit Xというテキストエディタを使っているのだが、最近、その設定をちょっと変えた。以前、雑誌の仕事をメインでやっていた時は、一行あたりの文字数を20字に設定していたのだが、今は一行あたりの文字数を43字にした、割と広めのウインドウ幅で書いている。

雑誌の記事は文字数をきっちり揃えなければならないことが多く、図版のキャプションなどもよく入ってくるので、一行20字で書き進める方がやりやすかった。でも、書籍の原稿は尺が長いので、全体の流れを見通すためには、本のページと同じくらいの一行43字くらい設定の方がいいことがわかったのだ。

たかがウインドウ幅の設定と思われるかもしれないが、これが、まったく別の作業をしていると言っていいほど、感覚的に違う。一行43字の方が、ゆったりと言葉の流れを追えるというか‥‥。やっぱり、ひたすら文字数を気にしながら書くというのは、あまり楽しい作業ではなかったな、と思う。

ヴェルデ

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今日は恵比寿ガーデンプレイスで羊毛とおはなのフリーライブがあるというので、電車で出かけてみる。

彼らのライブを生で聴いたのは初めてだが、はなさんは想像以上に深くのびやかな声の持ち主で、羊毛さんは想像以上に細やかなギターテクニックの持ち主。とても自然体でチャーミングなデュオだった。再来週、三鷹のデイリーズでカフェライブをやるのだとか。

ライブの後、去年仕事机を買ったパシフィックファニチャーサービスをひやかしたりしつつ、ぶらぶらと散歩。どこかで休憩しようと思っていたら、一軒の年季の入った喫茶店を発見した。ヴェルデという自家焙煎珈琲のお店。看板や店内の雰囲気とか、黒板に列記された豆のラインナップとか、妙に波長が合うような気がしたので、入ってみる。深煎りのブレンドを注文‥‥。

‥‥うまい!

僕はどちらかというと、酸味控えめでどっしりとコクのあるコーヒーが好みなのだが、ここのコーヒーは好みど真ん中でありながら、予想の斜め上を行く味。これだけうまいコーヒーを喫茶店で飲んだのはひさびさだ。しかも一杯500円。ケーキは一つ300円。恵比寿なのに。

こういうお店が近所にあれば、原稿を書いたり、現実逃避(笑)したりする時に便利なのに。がんばって末永く続けていってほしいなあ、と心から思う。

夏休み

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夕方までテープ起こしを進めた後、夜はリトスタで、風の旅行社のみなさんが催してくださった飲み会に参加。

宴の席上で出た話題で少なからずびっくりしたのが、「○○さん、夏休み、いつ取るんですか?」という会話。すでに季節は十月なのだが、旅行業界にとって、世間の人々の夏休みはまさに書き入れ時。それでこういう会話が成立してしまうらしい。ここまで来ると、いつまでが夏休みでいつからが冬休みなのか、よくわからなくなってくる。どんな仕事にも、それぞれいろんな苦労があるものだなあと思う。

そういう自分も、今年は夏休みがあったのかと聞かれたら、安曇野の二泊三日くらいしかなかったような気もする。まあ、その分、一昨年と去年は、長い長い夏休みだったのだけれど。

自分が行くべき場所

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東京都写真美術館で10月24日から、セバスチャン・サルガドの写真展「アフリカ 生きとし生けるものの未来へ」が開催されることを知った。

僕がサルガドの写真を初めて見たのは20代の頃、雑誌「Switch」の特集を読んだ時だったが、彼の作品の圧倒的な存在感と、その一枚を撮るために費やされた途方もない努力を知り、畏敬の念を通り越して、打ちのめされたといっていいほどの衝撃を受けたことを憶えている。もちろんその頃はまだ、写真が自分の仕事の一部になるとは想像もしていなかったが、今思い返してみると、自分が写真を撮る時の対象との向き合い方というのは、あの時読んだサルガドの記事に影響されている部分がものすごく大きい。その特集号は、今も僕の部屋の本棚にある。

写美のサイトにサルガドのインタビューが載っていた。現在取り組んでいる「GENESIS」プロジェクトのために世界各地を飛び回っている彼は、こんなことを語っていた。

「よくどうやって撮影する土地を選ぶのか聞かれますが、人にはそれぞれ "自分が行くべき場所" というものがあると思っています。どこへ向かうのか決めれば、自ずと次に行くべき土地が見つかり、またその次へと繋がっていくのです」

まるで、今の自分の状況を見抜かれてしまったような気がして、かなわないな、と思ってしまった。自分が行くべき場所。きっともう、それは自分でもわかっているのだ。

台風一過

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今日は外に出る用事も、急ぎの仕事もなかったので、目覚ましもかけないまま、昼過ぎまで爆睡。寝ている間に台風は通り過ぎていったらしい。窓の外を見ると、あまりにもあっけらかんとした青空が広がっていて、思わず笑ってしまった。

たまりにたまっていた洗濯を片付け、まほろば珈琲店までコーヒー豆を買いに行く。それにしてもよく晴れている。駅前に建設中の高層マンションのてっぺんにあるクレーンの先っぽまで、くっきりと見える。台風が大気をきれいさっぱり洗い流したからなのだろうが、逆に言えば、日頃の東京の空がとことん澱んでいるということか。

コーヒー豆のついでに、たかねで豆大福を買った。そろそろ、熱いお茶と一緒にこういうものを食べるのにいい季節だ。

台風接近

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午後、赤坂で取材。撮影の立ち会いが重なったりしたので、かなり疲れた。

取材自体は仕事だし、予定として織り込み済みだからまあいいのだが、こうも毎日雨が続くと、気が滅入るというか、身体にカビでも生えてきそうな気分になる。洗濯物もたまりまくっているし‥‥。おまけに明日は、バカでかい台風が上陸するらしい。幸い、外に出かける予定はないし、食糧の備蓄も万全。こうなったら、ひたすら引きこもっていることにするか‥‥。

‥‥あ、しまった。コーヒー豆が切れていた。

くるみの木

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午後、田町で取材。今まで、いろんなオフィスを取材で訪れたが、今日はその中でも一、二を争うくらいすごいオフィスだった。取材自体も盛り上がり、なかなかの上首尾。

終わった後、六本木のABCへ。西村佳哲さんの「自分をいかして生きる」刊行記念トークイベントを観に行ったのだ。トークのお相手は、奈良でカフェと雑貨の店「くるみの木」を経営されている石村由起子さん。石村さんはとても物腰の柔らかな方で、関西在住の方らしい穏やかな話しぶりの中に、自らの「夢」に対する真摯さや、お店で共に働くスタッフやお客さんに対する思いの深さが感じられた。

それにしても、石村さんのあの雰囲気、どこかでものすごくよく似た人に会ったことがあるなあ‥‥と考えていたら、思い出した。リトスタのミヤザキさんのお母さんだ。びっくりするくらいよく似ていた。

雨に濡れても

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午後、代々木上原で打ち合わせ。朝から雨が降っていたので、やだなあと思いつつも出かける。

土砂降りでもないけれど小降りでもない、しとしとと降り続く雨。その中を傘をさして歩いていると、どういうわけか、意味もなくテンションが上がってきて、ずんずん歩き続けたくなってくる。打ち合わせが終わった後も、さっさと最寄り駅に行けばいいものを、なぜか池ノ上まで歩いていってしまった。アマノジャクな俺‥‥。

まあでも、明日も明後日も雨続きで、おまけに巨大台風が近づいてるとか聞かされると、さすがにうんざりしてくるが。

きっかけ

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最近になって、何人もの方から「『ラダックの風息』を読んだのがきっかけで、ラダックに行ってきました!」と言われたり、メールをいただいたりするようになった。

これまでも「本、読みました!」という感想はたくさんいただいていたのだが、それがきっかけで実際にラダックまで行ってしまったと言われるのは、ある意味、どんな賛辞よりも著者冥利に尽きる。あの土地での僕の個人的な体験が、そんな風に受け止められて、ラダックのことを好きになってもらえたのだとしたら、こんなにうれしいことはない。

だからこそ、もうこれからはいい加減な仕事はできないな、とも思う。あの土地を通じて、これからの自分に何ができるのかを、しっかりと見定めなければ。

発散

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今日は朝から、日比谷公園で開催されるグローバルフェスタへ。このイベントに出展するジュレーラダックのブースをちょっと手伝うことになったのだ。

僕が受け持ったのは、飲食ブース。「ラダックの風息」にも登場した料理上手のケイタ君が中心になって仕込んだテントゥクやチャイ、バター茶を販売することになった。ひさびさにゴンチェに袖を通し、雨が降ったり止んだりの気まぐれな空の下、お客さんの呼び込みをする。

「チベット風のうどん、チベット風のバター茶はいかがですかー!」

日頃のストレスを発散するのには大声を出すといいというのはよく聞く話だが、呼び込みの名目で、誰はばかることなくめいっぱい声を張り上げることができるというのは、なるほど、なかなか爽快だ。特に終了間際の値引きセールの時には、「ドリンク全部、一杯50円でーす!」と、僕もお客さんも妙にテンションが上がってしまった。

明日の朝になったら、たぶん、喉がつぶれてるんだろうなあ。まあいいか。

スパム

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身体が異様にだるくて、日中は寝て過ごす。夜になって若干回復したので、Web関係の本の原稿整理。

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最近、iPhoneのSMS/MMSにスパムメッセージが頻繁に届くようになった。

PCメールやケータイメールのフィルタリングに対しては、これまでプロバイダやキャリアでいろんな対策が施されているが、電話番号がわかれば送信できてしまうらしいSMS/MMSのスパム対策は、まだまだ不十分な状態のようだ。仕事に集中している時、ピロリーンと机上のiPhoneが鳴ったと思ったらスパムだった、ということが日に何度もあって、いい加減ムカつくというか、イラつくというか。

それにしても、スパム業者というのは、むなしい人生を送っている人々だな、と思う。誰かにうっかり間違ってリンクを踏ませるためだけに、ゴミクズのようなメッセージをひたすら送信することを生業にしている人々。その労力を、もうちょっと別のことに使えばいいのに。

缶詰のスパムは好物だが、スパムメッセージは本当にごめんこうむる。

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  • Author : yama_taka
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