羊毛とおはな「LIVE IN LIVING '09」

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live_in_living09.jpg今年もまた、このアルバムを手にする時がやってきた。

羊毛とおはなは、ボーカルの千葉はなとギターの市川和則によるアコースティック・デュオ。最近ではいくつかのCMソングを手がけるほどメジャーになった二人だが、彼らは2007年から、ほぼ歌とギターのみでライブ録音したアルバム「LIVE IN LIVING」を毎年リリースしている。先日発売された「LIVE IN LIVING '09」も期待に違わぬ出来だった。

ふわっとしていながら、すーっと伸びやかに響く歌声。つまびく指使いが目に浮かんできそうな、心地よいギター。これ以上ないほどシンプルな音楽が、文字通り「おうちの居間で演奏しているような」感触で奏でられている。本当に、すぐそこにあるソファに坐って演奏してもらってるんじゃないかと思えるほどの、独特の空気感。シンプルであるが故にごまかしが効かないこのスタイルで、この空気感、この心地よさを保ち続けるというのは、なかなかできることではないなと思う。

オリジナル曲とカバー曲がほぼ半々で構成された今回のアルバムでは、タイマーズの「デイ・ドリーム・ビリーヴァー」のカバーなどもよかったが、個人的に特に気に入ったのは「僕は空にうたう」という曲。薄く梳いたような雲が流れる空に、くるくると舞い上がっていく風。ソファにもたれてぼんやりとこの曲を聴いていると、そんな情景が脳裏をよぎった。

一つ苦言を呈するとすれば‥‥今回のCDジャケット、ちょっと凝り過ぎでは? 帯を外して広げると一枚の大判の紙になるという構造で、歌詞やクレジット、手書きの楽譜などが印刷されているのだが、何しろ普通の薄手の紙を折り畳んだだけなので、CDジャケットとしてはあまりにも強度がなさすぎる。広げる時にもうっかりベリッと破いてしまいそうで、かなり怖い。普通の厚紙の紙ジャケの方がよかったのではないだろうか。

いつか、彼らのライブに行けたらいいなあと思う。大きな会場ではなく、カフェとかの小さな会場で‥‥そうだ、リトスタあたりで(笑)。

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