自分の声

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「十日ぶりの雨ですね」と、夕方のニュースで気象予報士が言っていた。今日は一歩も外に出ていない。

取材中にICレコーダーで録音したデータを聞きながら、原稿に書く内容をチェックする。昔は「テープ起こし」と呼ばれていたこの作業、今でもテープレコーダーを使っている人はどのくらいいるのだろう?

この作業でいつまでたっても慣れないのが、自分の声。普段耳にしている声は頭蓋骨の中で反響しているので、録音された声とは微妙に響きが違うのだ。自分の声のような、他人の声のような、とにかく生理的に受け付けない感じ。そんな声がフンフンうなずいたり、時々笑ったり、何かうまいこと言おうとしてるのを聞くと、「あー、こいつ、うっせー」といらっときてしまう。

いっそ、麒麟の川島君みたいな超低音の声だったらまだよかったのかもしれない。あ、それはそれで聞き取りにくいか。

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