ラダックに関する本といっても、普通の街の書店ではなかなか見つけることができないと思います。ここでは、Amazonで今も取り扱われている本や写真集を中心に紹介します。
ラダックの風息(かざいき) 空の果てで暮らした日々
山本高樹(著) ブルース・インターアクションズ
拙著。2007年から2008年にかけての足かけ一年半、ラダック地方で過ごしたかけがえのない日々を綴った本。儚い夏と凍てつく冬、苛烈な土地で生きる人々の姿を豊富な写真とともに描いています。また、ラダックの文化や風習、チベット仏教についての基礎知識、各地の地図や旅行情報、ラダック語の会話集なども収録しています。
ラダック 懐かしい未来
ヘレナ・ノーバーグ・ホッジ(著) 山と溪谷社
1975年に言語人類学者としてラダックに入った著者は、ラダックの人々の穏やかな自給自足の暮らしぶりと、それが近代化の影響で急速に変容していく様を目の当たりにします。将来にわたって持続可能なコミュニティを築くには、どんな取り組みが必要なのか。伝統的なラダックの生活様式にヒントが隠されているという著者の提案には、深く考えさせられるものがあります。
マンダラの里 — ラダック、冬に生きる
加藤敬 小林暢善 常多昇 塚本佳道(著) 平河出版社
1980年代の冬のラダックという、今となってはかなり珍しいシチュエーションで撮影された写真集。ラダック土着の風習である新年の悪霊払いの儀式(日本のなまはげに似ています)や、仮面舞踊の祭り、結婚式、葬式、五体投地などの模様がつぶさに記録されています。昔ながらのラダックの伝統行事を俯瞰することができる貴重な一冊です。
氷の回廊 — ヒマラヤの星降る村の物語
庄司康治(著) 文英堂
ザンスカール地方の小さな村、リンシェについて書かれた本。冬になると、リンシェは雪に閉ざされ、周囲から隔絶されてしまいます。外界との唯一の交通路になるのが、凍結したザンスカール川の上を歩く道——氷の回廊、チャダルです。そのチャダルを往く人々の様子や、リンシェの村人たちの暮らしぶりが、丁寧な文章と豊富な写真で紹介されています。
ザンスカール — ヒマラヤ、峠越えの異郷へ
山田正文(著) 山と溪谷社
日本で刊行されているザンスカールを扱った写真集としては、決定版と言えるほどの充実した内容。チャダルをはじめ、この世のものとは思えない美しい自然や、ゴンパ、村、人々の穏やかな表情など、ぎくりとするほど鮮やかなコントラストで切り取られた写真が収録されています。
旅行人ウルトラガイド ラダック
高木辛哉(著) 旅行人
日本で唯一の、ラダックだけを扱ったガイドブック。どうやって調べたのかと思えるほどの膨大な情報が集められています(あまりに多くて、少々読みづらいですが‥‥)。特に各地のゴンパについての解説が充実していて、拝観する時には便利。ただ、刊行されたのが2001年とやや古いので、バスの運行時刻などの旅行情報は、現地で確認した方がいいでしょう。






