
・プンツォク・ワンチュク
ルムツェ村出身、48歳のホースマン。今回は僕のために3頭の馬とともに旅をするはずが、まったく同じ日に別のトレッカーからも依頼を受けて、合計7頭の馬を率いることに。ルプシュの旅を知り尽くしていて、料理も上手。見た目は豪快に見えるが、実はとても朴訥で人のいいおじさんなのでした。

・プンツォク・タシ(写真左)
2組のグループの馬の面倒を見なければならなくなったワンチュクさんに同行することになった、22歳の息子。ラダック語しか話せない父親と違って、英語が多少話せる。まだ若いのに馬の扱いに熟達していて、手先も器用。ただ、「料理なんかしたくないなあ」と食事の支度はいつも父親に任せきり(笑)。
・ロボ(写真右)
タシ君が飼っている犬。「名前は?」とタシ君に聞くと「んなもんないよ」と返されたので、心の中でひそかに「ロボ」と命名。なんとなく見た目がオオカミっぽくて、でもそこまでイケてなくて、なんだか寂しげだったので。とてもおとなしい犬で、エサといえば朝と晩にチャパティを一切れ投げ与えられるだけなのに、飼い主のタシ君の行くところ、尻尾を振り振りどこまでもついてくる。どこまでも、どこまでも、そう、ツォ・モリリまでも。
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ラダックの南東部、インダス川の南岸に広がる標高4000メートルを越える高原地帯を、ルプシュと呼びます。そこにはツォ・カル、ツォ・モリリといった岸辺に希少な生態系を持つ湖をはじめ、さまざまな種類の野生動物や、たくさんのヤクや羊、ヤギたちとともに悠然と生きる遊牧民が暮らしています。
僕は今回、ルムツェという村からツォ・カルを経てツォ・モリリまでの道程を、7日間かけて歩いていく旅をすることにしました。前日にローカルバスで運び込んだ食糧や装備を馬に積み、翌朝、いよいよ出発です。
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トレッキング3日目は、シブクというキャンピングサイトで幕営しました。翌朝、谷沿いの道を下っていくと、やがて行く手にうっすらとした水色の帯が。いよいよツォ・カルに近づいてきました。
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ツォ・カルに朝が訪れました。鏡のような水面が雲ひとつない空を映しています。これから朝ごはんを食べ、荷物をまとめて出発です。
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遊牧民たちと別れた後、僕は今回のルート上の難関、キャマユリ・ラという峠にさしかかりました。標高は5500メートルくらいあるはず。酸素が本当に薄くて、息を吸っても吸っても苦しい。足がぱたりと動かなくなりました。
続きを読む "ルプシュの旅(5):キャマユリ・ラ~ツォ・モリリ" »