- 2011年5月 5日 21:42
- 雑記
前回のエントリーで、今年の夏のラダックツアーで僕がガイドを務めさせていただくことについて書きました。僕という人間の性格を知っている方にとっては、結構意外なお知らせだったかもしれません。まあ、僕自身も「似合わないな‥‥」と思ってますけど(笑)。たぶん、数年前の僕‥‥「ラダックの風息」を書くためにラダックで長期取材をしていた頃の僕だったら、ツアーガイドの仕事を引き受けようとは思わなかったでしょう。
僕は二十代の頃から何度か長短の旅をくりかえしてきましたが、パッケージツアーに参加した経験は一度もなく、いつも一人きりで旅をしていました。元来、団体行動がものすごく苦手で、見知らぬ地に単身で飛び込んでいくことが、自分らしい旅の仕方だと感じていたからです。実際、そういう旅の仕方だったからこそ得られた経験は、ラダックで暮らしていた間も数え切れないほどありました。
ただ、当時の僕には、そんな風にして得た経験を、ツアーのように全然違うスタイルで旅をする人にきちんと伝えられる自信はありませんでした。その人自身の力で現地に飛び込んでもらわなければ、本当にはわかってもらえないんじゃないか‥‥。でも今にして思うと、それは旅のスタイルの違い云々ではなくて、ラダックという場所の素晴らしさ、かけがえのなさを知ってもらうには何を伝えればいいのか、僕自身がちゃんと整理できていなかったからだと思います。
あれから時が過ぎ、本を一冊書き上げたことで、僕の中でも、もやもやした思いがだいぶ晴れてきたような気がします。どんな旅のスタイルでも関係ない。余計なフィルタのかかっていない、ありのままのラダックの姿を見てもらって、それぞれに何かを感じ取ってもらえればいい。時間が限られていても、もしかすると、その人の人生で大切なきっかけになるようなものを持ち帰ってもらえるかもしれない。そのためのお手伝いなら、僕にもできるのではないか、と。
いい時も悪い時も、ラダックのことを見つめ、それを伝え続ける。今回の仕事を通じて、微力ながらその役割を果たしていければと思っています。
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