義援金によるラダック復興支援計画が決まりました!

2010年8月に発生したラダック各地での洪水被害について、その復興を支援するための義援金の呼びかけをこのブログでも行ってきましたが、義援金を募集しているNGOジュレーラダックから、その具体的な使途についての計画が発表されました。

当会で行うラダック復興支援 http://julayladakh.org/kouzui_report.html

8月末から約一カ月間、被災地を視察していた同NGO代表のスカルマ・ギュルメットさんによると、空港に近いレーやチョグラムサルなどアクセスのいい場所には、緊急支援の物資がたくさん届いているそうです。しかし、山間部にある村々では、家屋や畑に大きなダメージを受けたにもかかわらず、こうした支援がまったく届いていないところも多いことがわかりました。そこでジュレーラダックでは、次のような使途での支援を行っていくことを決定したということです。

・親を亡くした孤児たちの支援
シェイにあるDruk White Lotus School(アーミル・カーンの映画「3 idiots」にも登場した学校です)では、洪水によって親を亡くした孤児たちの養育を行っています。しかし受け入れ態勢がまだ整っておらず、孤児たちは床に寝ている状態です。そこで、義援金によって二段ベッドを17台支援します。また、ティクセのLamdon Schoolの寄宿舎にいる4歳の女の子は、洪水で父親を亡くし、母親は妊娠中の上に精神状態が不安定で、女の子自身も体調がよくないので、彼女の当面の医療費を支援します。

・ランタック(水車)の修復支援
ラダックやザンスカールの山間部の村では、ランタックと呼ばれる水車で大麦を粉にしてツァンパを作っています。今回の洪水で、多くのランタックが流されてしまいました。これがないと、村の人々は収穫した大麦を食糧にすることができません。義援金によって、ハヌパタで3つ、ポタクサルで9つのランタックの修復を支援します。

・壊れた家屋の修復支援
ポタクサルの村では2軒の家が壊れて住めなくなってしまいましたが、政府の支援は受けられていません。そこで、LEDeGが普及を支援している、太陽熱を効率的に利用できる工夫が施されたパッシブソーラーハウスの建設を支援します。被害が大きかったハヌ・ヨクマでも5軒のパッシブソーラーハウスの建設を支援する予定ですが、他のNGOが支援する可能性もあるため、現在調整中とのことです。

・橋の修復支援
スムドという村の近くにかかっていた橋が、洪水によって流されてしまいました。この橋はポタクサルへと至る道にかかっていたもので、これがないと、冬の間、ポタクサルからワンラ方面に出ることができなくなります。義援金でこの橋の修復を支援します。

ジュレーラダックにはほかの村からも支援要請が来ているそうですが、現在の予算の関係上、上記の使途での支援を重点的に行っていくそうです。義援金は引き続き募集しています。現在、東京・三鷹で開催中の写真展「ラダック、僕が戻る場所」の会場でも義援金の募金箱を設置していますので、今回の復興支援計画にご賛同いただける方は、ご協力のほど、よろしくお願いします。

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