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バスゴのラマゾギ(1)

ラダックではロサルの時、ラマゾギという来訪神による悪霊祓いの儀式を行う村がいくつか残っています。この風変わりな風習を取材するため、僕は下ラダックのバスゴという村を訪れました。

ロサルから明けて3日目、村の裏手にあるラブタン・ラツェという岩山には、杉の枝を新しく取り替えたばかりのラトゥー(祭壇)がありました。

ラブタン・ラツェの上では、村人がラマゾギとなるための儀式が行われていました。上半身裸になった村人たちに、僧侶がバター油をどぼどぼとかけています。

額にツァンパをなすりつけられ、チャンを飲むラマゾギたち。ラマゾギとは「異郷の修行者」という意味ですが、同じラマゾギでも、そのいでたちや役割は村によってかなり異なるそうです。ちなみにバスゴのラマゾギは毎年3人、村人の中から持ち回りで選ばれています。

バルトットと呼ばれる荒縄で作られた輪っかを頭にかぶると、ラマゾギの誕生です。

3人のラマゾギたちは、ラブタン・ラツェの上にあるセルザン・ゴンパとチャンバ・ラカンで、それぞれ踊りと祈りを伴う儀式を行いました。この後、ふもとの畑や公民館の屋上などでも、細々とした儀式が行われていて興味深かったです。

初日の儀式を終えたラマゾギ。凛々しいですね。彼らはこれから何日もかけて、村の家々を一軒ずつ回り、悪霊祓いの儀式を行います。

2件のコメント

おおぉ!いよいよ始まりましたね!
バスゴのロサルはラマゾギが主役なんですね。
バルトットという輪っか、これ重要そうですがどんな意味があるんでしょう。羊毛やカタを巻き付けられて、なんだか霊力がありそうですね。
続きも楽しみにしてます。

>きよしさん
バスゴのロサル、以前きよしさんが取材していたスタクナのロサルとはかなり異なっていて、興味深かったですよ。バルトットの変貌振りについては次のエントリーで紹介しています。

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