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2007年7月 Archive
チャン
インドという国では、人前でおおっぴらに酒を飲むことは避けるという習慣があるため、ここラダックでも酒屋はごくわずかで、ビールが飲めるレストランも限られています。では、ラダッキは普段酒を飲まないのかというと、全然そんなことはありません。
ラダックでよく飲まれているのは、チャンという酒。バッレという高地性の麦を発酵させて作るどぶろくです。見た目は白く濁っていて、口に含むとちょっと酸味があって、なかなかうまい。そんなにアルコール度数が高くないので、クイクイ飲める感じかな。
ただ、チャンは酒屋やレストランなどでは売られておらず、人々が自宅で仕込んで作るものに限られています。民泊やホームステイの際に飲めるチャンスがあったらラッキーかも。
ちなみに今年の春、僕がファームステイで滞在したシャクティでは、畑仕事の合間に男も女もチャンをグイグイ飲んでおりました(笑)。
ゴンチェ完成
6月にオーダーしたゴンチェ(ラダックの伝統的なコート)が完成しました。先日の結婚式の時に着て行ったのですが、ブログで報告するのをすっかり忘れてました。ちなみにこの写真を撮ってくれたのは、ゲストハウスに帰省中の次男、ジグメ君です。
実際にゴンチェに袖を通してみると、思っていた以上にゆったりしていて着心地がいいですね。腰の部分は両脇で布をたくって、帯できゅっと締めています。胸元には財布などちょっとしたものを入れられるし、右腰の部分にもポケットが付いているので、意外と実用的です。でも、僕は生まれてこのかた、こんなに裾の長い服を着たことがないので、階段とかでしょっちゅう裾を踏んづけて「おおぅ!」とよろめいてます(笑)。
ダークグレイの生地と、ちょっとくすんだピンクの帯とのマッチングも、な、なかなかだと思うのですが‥‥どうでしょうか? モ、モデルが悪い?(笑)
これからも何か改まったことがある時は、このゴンチェをガシガシ着ていきたいと思います。
タクトク ツェチュ
7月24日と25日、上ラダック(トゥ)のシャクティにあるタクトク・ゴンパで、タクトク ツェチュという仮面舞踊の祭りが開催されました。立て続けに行われた夏のお祭りも、これでほぼ一段落ですね。
祭りの始まりは、笛や太鼓、シンバルなどの楽隊による荘厳な演奏から。ほら貝を吹いている少年僧もいました。
ドゥクチェン・リンポチェ
今年は、ドゥクパという宗派が誕生して800周年なんだそうですね。ラダックでは、ドゥクパの管長でダージリンのサンガ・チューリン・ゴンパの座主であるドゥクチェン・リンポチェが、マナーリからはるばる陸路でやってこられました。ヘミスやチェムレの座主でもある彼の来訪に、ラダックの人々は大騒ぎ。シェイのナーローパ・ポタンでは約一週間にわたって、リンポチェを迎えてのセレモニーやティーチングが行われました。なんと花火大会もあったそうですよ。
写真は、ティクセの砂曼荼羅を見学した帰りに立ち寄ったシェイで撮影した、ティーチング中のドゥクチェン・リンポチェ。通訳がなかったので話の内容はわかりませんでしたが、彼がマントラを口にすると、それが聴衆の口々からさざ波のように広がっていくのが印象的でした。
‥‥というわけで、スカルマさんからのリクエストにお答えしました(笑)。
ティクセの砂曼荼羅
ティクセ・ゴンパで砂曼荼羅が制作されているという噂を聞いたので、見学に行きました。ドゥカンの奥で、仄明るいランプの光に照らされながら、4人の僧侶が黙々と曼荼羅を描いています。
この砂曼荼羅はデムチョク(大楽)のもの。丸3日がかりで完成させた後、儀式を行ってから破壊し、砂はインダス川に流すそうです。
また会う日まで
二週間ほど前、滞在中のゲストハウスの近所に住んでいた一人の老人が亡くなりました。80歳のご高齢だったそうです。遺体は一週間ほど自宅に安置されて僧侶たちによる供養が行われた後、先週の日曜日、荼毘に付されました。僕は亡くなった方とは一度もお会いしたことがないのですが、ラダックの葬儀がどのように行われるのか見学したかったこともあり、デチェンさんたちと一緒に弔問に伺いました(以下、今回は写真はありません)。
結婚式
7月19日、ラダック在住のチベット人、テンジン・クンガさんと、友人の陌間香里さんの結婚式に行ってきました。式にはクンガさんの親族や知人のほか、日本から香里さんと一緒にやってきた友人の方々も参列しました。
朝訪れたチョグラムサルにあるクンガさんの実家の玄関には、鮮やかな花を水に浮かべた器が置かれていました。
ピャン ツェドゥプ
- 2007年7月18日 15:09
- 下ラダック(シャム) | 仮面舞踊(チャム) | 写真
7月15日、16日の2日間、下ラダック(シャム)のピャン・ゴンパで、ピャン ツェドゥプというチャム(仮面舞踊)の祭りが開催されました。ピャン村は、レーからバスで1時間弱ほどのところにある、谷間に広がる美しい村です。
初日の会場には、ピャン・ゴンパがラダックでの総本山となるディグンパという宗派の開祖、ジクテン・ゴンポの巨大なタンカが開帳されました。大勢のラダッキがチャムの合間に、タンカにカタ(儀礼用のシルクのスカーフ)を捧げていました。
モモ・トゥクパ
先日、風の旅行社のガイドの飯田さんとチョグラムサルを訪れた時、ちょっと変わったものを食べました。
写真をご覧になっていただくとわかるように、トゥクパ(チベット風うどん)の上にモモ(チベット風餃子。皮は厚めで中身は羊肉や野菜など)がどーんと載っています。これはモモ・トゥクパ、ミックス・トゥクパなどと呼ばれているもので、ラダックのチベタン食堂ではたまに見かけるメニューです。普通、この両者が一緒くたになって出されることはありえないんですけどね。
このモモ・トゥクパを出してくれたウインドホース・レストランのご主人曰く「10年くらい前からあったのは覚えてるけど、それ以前のことはわからない」とのこと。飯田さんによると「こんなメニュー、ほかのチベット文化圏では見たことがない‥‥」そうです。
肝心の味についてですが、少なくともこの店で食べたモモ・トゥクパはとてもおいしかったです。普通のトゥクパは羊肉が数切れ載っているだけで、多すぎる麺と一緒に食べる時のペース配分が難しいのですが、モモ・トゥクパは具が豊富なので、気にせずガンガン食べることができます。さすがにボリュームはすごいですが。
この店での値段は45ルピー。ラダック名物モモ・トゥクパ、と呼べるでしょうか(笑)。
マンギュ・ゴンパ
- 2007年7月14日 16:40
- 下ラダック(シャム) | 写真
「ちょっと辺鄙なところに行ってみよう」とふと思い立って、マンギュという村を訪ねることにしました。下ラダックのウレ・トクポのあたりから、インダス川の支流を6キロほど遡ったところにある、50軒ほどの集落です。レーからは、水曜と土曜の昼過ぎに直行バスが走っています。
ラダックの電気事情
- 2007年7月 9日 15:03
- 雑記
僕が初めてラダックを訪れた2000年の夏、レーの街では、夕方の7時頃から夜の11時頃までのほんの数時間しか電気が供給されていませんでした。その上停電もしょっちゅうで、「電気なんて来なくて当たり前」みたいな状態だったのです。
それに比べると、最近のラダックの電気事情はずいぶんましになって、電気はほぼ一日中供給されるようになりました。でも停電が多いのは相変わらずで、日々の生活に懐中電灯とろうそくは欠かせません。そういえば、昨日も明かりが点いたり消えたりしてたなあ(笑)。
ラダックの電力は今、スタクナとへミスの間にある水力発電所から供給されています。ただ、その出力は未だに不安定なため(うちのゲストハウス一家の長男ワンチュク君曰く「ありゃ技術的に失敗作だ」)、その不足を補うべく、アルチの近くに大規模なダムを新たに建設する計画が進められているようです。
でも、僕は思うのです。どうしてダムなんだ? と。
年間を通じてほとんど雨が降らないラダックは、世界中を探してもほかにちょっと見当たらないほど、太陽光線に恵まれている土地です。ソーラーパネルによる発電&蓄電の仕組みをもっと積極的に取り入れれば、ダムで環境を破壊することなく、クリーンなエネルギー源を手に入れることができるのです。
LEDeGなどのNGOでは、山間部の村にソーラーパネルと蓄電施設を設置したり、小さな川でも利用可能な小型の水力発電機などの提供を働きかけています。そういった努力をしている人々がいる一方で、なぜ巨額の費用がかかる大規模なダムを建設しようとする人々がいるのか‥‥。環境問題に対する関係者の理解が浅いのか、それとも何かしらの利権が絡んでいるのか。
せっかくの天からの恵みなのだから、太陽光線をもっと有意義に活用してもらいたいと思うのですが。
最近のことなど
- 2007年7月 6日 18:06
- 雑記
今日は、ダライ・ラマ法王のお誕生日ですね。チョグラムサルにある法王の邸宅内の広い芝生には、大勢のラダック人やチベット人がやってきて、テントを張ってピクニック気分でお祝いをしていました。チベット本土からはこんな嫌なニュースも聞こえてきましたが‥‥。
さて、ここのところ写真中心のエントリーが続いていたので、たまには普通のブログらしく(笑)、近況報告などを書いてみたいと思います。
まず、僕自身に関しては、五体満足、すこぶる元気です。ラダックに来てから二度ほど嘔吐と下痢の症状に苦しんだのですが、最近はまったく問題なし。顔はすっかり日に焼け、たまにラダッキと間違えられます(笑)。僕は髪の毛が伸びるのが早くてすぐぼさぼさになるので、先月レーの床屋で散髪したのですが、近頃またぼさぼさになりつつあり、若干怪しい風貌です。
ラダックに来る前、友人たちは異口同音に「ラダッキの彼女を見つけてこい!」と言ってましたが、いや、それはなかなか難しい(笑)。かわいい子は多いんですけどね‥‥言葉の壁が。最近も暇を見つけては、ラダック語のよく使う言い回しや単語を少しずつ覚えようとしているのですが、ヒアリングは難しいし、文字はややこしいし、挫けそうです‥‥。
今回日本から持ってきた荷物はどれもおおむね役に立っていますが、唯一誤算だったのが、靴下。毎日アホみたいに歩き回っているせいか、軒並み穴が空きつつあります。こっちで怪しげな靴下を買って足にマメを作るのも嫌なので、まもなくラダックに来られるkaoriさんに、3足1000円の靴下を持ってきていただくことにしました。
ラダックはすっかり夏の空。ゲストハウスやレストラン、トラベルエージェンシー、土産物屋などは、年に一度の書き入れ時に張り切って店を開けています。旅行者の数も増え、僕が滞在しているゲストハウスにも、ちらほらと欧米人の泊まり客がやってくるようになりました。デチェンさんは役所の事務仕事と宿での仕事に追われ、毎日大忙し。台所でみんなであぐらをかいてメシを食うという我がゲストハウスの風習に、泊まり客たちも満足しているようです。
レーで日本人の旅行者の方を見かける機会はそれほど多くないのですが、僕以外にも、ラダックに長期滞在している方がいます。風の旅行社という旅行代理店からの依頼でラダックに滞在している、飯田泰也さん。飯田さんは長年チベット文化圏について研究されていて、僕など及びもつかない幅広い知識を持っている方です。飯田さんも風の旅行社のWebサイト上で「飯田泰也のラダック駐在日記」というブログを更新されているそうなので、興味のある方はぜひご覧になってみてください。
そんなこんなで、とりとめのない雑記になりましたが、僕は元気ですので、ご安心を。
ヌブラでの日々
6月28日から7月4日まで、ラダック北部のヌブラ地方に行ってきました。レーからビーコン・ハイウェイを北上し、カルドゥン・ラという標高5000メートル級の峠を越えた先にある、シャヨク川とヌブラ川の流域に広がる緑豊かな場所です。外国人がヌブラに行くためには、ILPが必要になります。
写真は、最初に滞在したデスキットという村で目にした早朝の風景です。
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